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1992 年度 実績報告書

構成的推論に基づくシンボル画像理解の多次元並列処理

研究課題

研究課題/領域番号 03402036
研究機関京都大学

研究代表者

池田 克夫  京都大学, 工学部, 教授 (30026009)

研究分担者 大田 友一  筑波大学, 電子情報工学系, 教授 (50115804)
渡辺 正子  京都大学, 工学部, 教務職員 (70127158)
廣瀬 勝一  京都大学, 工学部, 助手 (20228836)
美濃 導彦  京都大学, 工学部, 助教授 (70166099)
キーワードシンボル画像理解 / 構成的推論 / 多次元並列処理
研究概要

本年度は,仮説の生成・検証過程である構成的推論と,要素技術の並列化を中心として研究を行った.但し,当初予定していたマルチプロセッサ構成の並列計算機との性能比較や,対話修正処理環境の設計は行うことができなかった。
並列処理の研究については,前年度に構築した疎結合型の並列処理環境を強化するため,新たにシングルプロセッサのワークステーションを2台購入した.
以下に具体的な成果を箇条書にして示す.
1.図面処理ではビットマップ,グラフなどの多様なデータを柔軟に,効率良く取り扱う必要がある.そこで,配列,線形リスト,構造体などのデータ構造を動的に構成・変更して,これらの構造を持つデータを取り扱うライブラリを作成した。
2.画像演算を用いて,ベクトル,平行線,ループなどの画像の種類に依存しない図形を原画像から並列に生成し,それらの各図形の位置関係を利用してシンボルを構成する仮説を,シンボル間の関係を利用してトップダウン的に検証する方法をATMSの技法を用いて実現した.
3.線画における顔を認識する手法として,目,耳等の顔の構成要素を並列に抽出した後,それらの位置関係を利用して顔候補を生成し,更に顔候補それぞれについて顔であるかどうかを検証する手法を提案した.
4.画像認識システムを認識部をクライアント,画像処理部をサーバとするクライアント・サーバ・モデルとして構築することを提案し,クライアントからのトップダウン情報に応じて,処理アルゴリズムを選択して線分抽出を行う実験を行った.
5.非剛体物体認識システムとして,輪郭画像を入力として動物の種類を同定する実験的なシステムを構築した.本システムは,動物の輪郭画像が一般に持つ性質を知識として,動物と判断された画像についてのみ種類同定を行うという汎用性を持つ.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 美濃 導彦: "視覚的特徴に基づく図面からのシンボル候補の抽出と分類" 情報処理学会論文誌. 33. 1073-1082 (1992)

  • [文献書誌] 吉谷 明洋: "線で描かれた顔の認識および同定" 1992年秋季信学全大. D-285. 287 (1992)

  • [文献書誌] 椋木 雅之: "画像認識における記号記述レベルでの瞹昧性対処法の一考察" 第43回情処全大. 7F-5. 395-396 (1992)

  • [文献書誌] 椋木 雅之: "対象物認識処理と領域分割処理の相互作用についての一考察" 画像の認識・理解シンポジウム. 1. 17-24 (1992)

  • [文献書誌] 大田 友一: "トップダウン的画像理解におけるあいまい推論の枠組みについて" 画像の認識・理解シンポジウム. 1. 1-8 (1992)

  • [文献書誌] 角 保志: "並行トップダウン処理方式による顔画像解析" 画像ラボ. 3. 16-19 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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