研究課題/領域番号 |
03402051
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
安永 尚志 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (20017411)
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研究分担者 |
原 正一郎 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (50218616)
中村 康夫 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60144680)
武井 協三 国文学研究資料館, 研究情報部, 助教授 (60105567)
松村 雄二 国文学研究資料館, 研究情報部, 教授 (10086689)
佐竹 昭廣 国文学研究資料館, 館長 (10025025)
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キーワード | KOKINルール / 古典テキスト / フルテキストデータベース / テキストデータ記述文法 / SGML / 電子化テキスト / CD-ROM / 日本古典文学データベース |
研究概要 |
TEIの実質の責任者である英国オックスフォード大学Lou Burnard教授を招き、研究成果の総合的評価を行った。KOKINルールの記述能力について評価した。とくに、噺本等の散文系、二十一代集等の和歌集の韻文系については、TTDを確定した。SGMLによるデータ記述の実証実験を行った。具体的な検討対象として、目録データであるマイクロ資料目録データと、正保版本歌集「二十一代集」について実施した。それぞれ独自仕様で記述されたデータを、SGMLに基づいたDTDを定義し、Mark-itと言うSGMLパ-サにかけ変換した。 変換されたSGMLデータは、例えばMark-itで、Tex形式のデータに変換し、版下出力等が可能である。また、Open-Textと言うフルテキストデータベース検索システムを用いれば、DTDで定義された要素を指定する語彙検索が出来る。なお、以上の研究成果を国際会議ALLCACHで発表の予定である。 研究開発環境に加え、研究利用環境の整備を計った。昨年あたりからの話題であるマルチメディアとインターネットへの対応が不可欠であることにより、最終年度ではあるが本研究もこれらへの取り組みを強化し、実証実験を行った。例えば、マルチメディアデータベースではMacintosh等のパソコンを用いて、二十一代集の原本データベースを試み、テキストと同期する利用環境について研究を行った。一方、インターネットでは日本語データを海外から直接利用するという研究課題について、具体的に英国、仏国、伊国等の研究協力を得て、実証実験を行った。 当面、KOKINルールかSGMLかの選択問題があるが、KOKINルールにはSGMLとの機能互換性があり、かつ国文学向きに工夫された機能も多い。利点を生かした活用が進むものと期待している。なお、最終年度の総括のための研究報告書を作成した。
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