研究分担者 |
横山 一己 国立科学博物館, 地学研究部・地学第一研究室, 主任研究官 (40126628)
千葉 とき子 国立科学博物館, 国立科学博物館・地学研究部・地学第一研究室, 主任研究官 (20000127)
松原 聰 国立科学博物館, 地学研究部・地学第二研究室, 主任研究官 (40000137)
斎藤 靖二 国立科学博物館, 地学研究部・地学第一研究室, 室長 (00000133)
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研究概要 |
レアメタルを含む鉱物の組成変化と成因について対象とした鉱物群は,マンガン鉱床から産する酸化物・砒酸塩・珪酸塩,ペグマタイトから産する稀土類元素を主成分とする酸化物,堆積岩中のニッケル・コバルトを含む硫化物,熱水鉱脈中の金・銀・鉛・ビスマス・テルル・アンチモン・モリブデン・錫・バナジンなど多金属を含む硫化物などである。これらの多くは,論文・学会講演で公表済あるいは準備中で,組成変化や成因に関して重要な結果が導びかれた。 エネルギー分散型X線分析装置による元素の分析は,ほゞ全元素(66元素)の分析が可能となり酸化物・硫化物・珪酸塩・元素などの鉱物を分析した。主な種の分析値は,すでに論文として50種以上が公表され,分析装置の標準資料となるものも多く,外部からの依頼にこたえられる状態にある。 砂質岩や砂の重鉱物については,地域と時代ごとの分析,接触変成作用の影響,広域変成作用の影響を調べると共に,石榴石とスピネル族鉱物については10,000点近くの分析を行ない,砂の供給源について重要な情報を提供できることが判明した。また,砂岩中のレアメタルを含む鉱物の分布は強い変成作用による影響で変化するだけでなく,ほとんど非変成と思われる状態でも敏感に変化することが明らかにされた。
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