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1991 年度 実績報告書

剛直高分子の結晶化過程における高次構造の発現

研究課題

研究課題/領域番号 03403018
研究機関岡山大学

研究代表者

島村 薫  岡山大学, 工学部, 教授 (80013506)

研究分担者 辻 正樹  京都大学, 化学研究所, 助手 (60172003)
横山 文義  岡山大学, 工学部, 助手 (50174876)
北村 吉朗  岡山大学, 工学部, 助教授 (90032945)
キーワード剛直高分子 / 結晶格子像 / 結晶化 / 結晶欠陥
研究概要

剛直性高分子の構造形成過程を検討するために,ポリパラフェニレンベンゾビスチアゾ-ル(PBZT),ポリパラフェニレンベンゾビスオキサゾ-ル(PBZO)およびそれらの共重合体をとりあげ,以下に記すような成果が得られた.
(1)剛直高分子〜濃硫酸,メタンスルホン酸の希薄溶液の系に関する白濁温度,溶解温度と濃度の関係を明らかにした.
(2)希薄溶液からの結晶化に関しては,沈積する剛直高分子単結晶の形態と溶媒濃度,結晶化温度の関係を明らかにした.また剛直性高分子の結晶化機構が明らかにされた.
(3)高分解能電子顕微鏡による,結晶格子像の分子鎖のアクシャルシフト(axial shift)の観察,また微結晶内での結晶点欠陥の直接観察にもとずき,熱処理に起因した1つの微結晶内での分子鎖のミスオリエンテ-ションの発生など剛直高分子特有の現象が見いだされた。
(4)電子顕微鏡観察で期待される高分子像のシミュレ-ションは岡山大学の大型コンピュ-タ-を用いて行われており,2,3の分子凝集状態から期待されるシミュレ-ション像の計算が行われた。
(5)剛直高分子〜メタンスルホン酸系の液晶からの紡糸装置を試作し,いくつかの適当な紡糸条件が明らかにされた.
(6)剛直な骨格構造からなる共重合体の結晶化,結晶構造を検討するために,組成比の異なる種々の共重合体を合成し,重合度などのキャラクタリゼ-ションの一部を行った.

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 島村 薫: "PBZT繊維ー最強繊維の構造と物性" 繊維学会誌. 47. 324-328 (1991)

  • [文献書誌] 島村 薫: "棒状高分子ポリパラフェニレンベンゾビスチアゾ-ルの希薄溶液からの結晶化" 繊維学会誌.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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