研究課題/領域番号 |
03403026
|
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
北本 朝史 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (30016860)
|
研究分担者 |
鈴木 正昭 東京工業大学, 原子炉工学研究所, 助教授 (70114874)
|
キーワード | レーザー励起、解離 / 固相マトリックス / 透明結晶層創成 / 同位体シフト / 分子法分離 / 脱励起緩和時間 / 6フッ化硫黄 |
研究概要 |
平成3年度はYAGレーザーとDYEレーザーの組合せのレーザー発光システムを購入し、工学系のミラー、レンズ系を整えた。また固相マトリックスの創成条件を測定するための、クライオスタットを製作した。 引続き平成4年度は、クライオスタットとガス導入システムを含む固相マトリックス創成装置を用いて、光学的に透明で、凝縮相の成長速度が大きい条件に関して、基板温度一定の条件で測定した。またその結果を理論解析によって推定し、成長のメカニズムを検討した。試験ガスとして液体窒素温度(-195.8℃)で凝縮可能で、かつハンドリングのやさしいCO_2ガスを用いた。CO_2ガスの透明な氷を作り、多層化するための条件を検討した。透明な固相の成長速度は、ソニーの拡大機構付ビデオカメラを用いて撮影し、画面に記録された時刻をもとに再生し、測定評価した。 コンピューターシミュレーションによると、結晶表面の適応係数α、および結晶の熱伝導度(結晶密度)が重要な因子であることが分かった。 今年度購入した『レーザー同期ラジカルライフタイム測定システム』を用いて透明結晶層の光透過度を測定し、波長依存性を測定した。 その結果、1)結晶の透明度は表面温度と密接に関係していた。成長過程において過飽和度(P-P_e)/P_e<0.5の条件で成長させると、透明な結晶が得られることが分かった。2)結晶の成長速度は必ずしも結晶の透明度を決定する要因にはならなかった。
|