研究概要 |
計画ごとに本年度の研究実績概要を記す. 1.従来の連鎖地図とRFLP連鎖地図の対応および統合:染色体2ではspl-2を,染色体5ではgl-1,xa-5を,染色体9ではI-Bfを,染色体10ではspl-10,pglを、染色体11ではXa-3,Xa-4,Xa-10を,染色体12ではspl-1を新たにRFLP地図にマップした.この結果,従来の連鎖地図とRFLP連鎖地図の対応部分が明らかとなった. 2.新標識遺伝子の探索および同定:突然変異系統の中からマッピングに適した変異を選抜し,トリソミック分析を行った結果,いくつかの劣性形質遺伝子の座乗染色体を決定した.また,RAPD利用による新遺伝子同定のための迅速マッピングシステムの開発を行なった. 3.RFLPおよびRAPDマーカーの探索・同定およびDNAマーカー地図の充実:Recombinant Inbred linesを単粒系統法で育成し,114個のRFLP遺伝子座と26個のRAPD遺伝子座からなるRFLP/RAPD Land Mark地図を作成した.この中には,いくつかの新クローンが含まれる. 4.染色体地図の作成:新たな染色体変異系統(tertiary trisomics,acrotrisomics,translocation)を用いて,その切断点のRFLP地図上での位置を推定した. 5.マッピングのコンピュータプログラム作成および地図情報のデータベース化:地図情報の整理とマッキントシュ用組換価算出プログラムを作成した.
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