研究概要 |
本年度の研究実施計画に従って研究実績概要を記す。 計画1.従来の連鎖地図とRFLP連鎖地図の対応および統合:新たに,dl(染色体3),spl-7(染色体5),Cl(染色体6),g-1,d-6,spl-5,v-11(染色体7),dp-1(染色体12)がRFLP地図にマップされ、従来の連鎖地図とRFLP地図との対応がさらに明確になった。 計画2.1個の黄変到死遺伝子と2個の縦縞遺伝子をRFLP地図上に位置づけた。 計画3.組換自殖系統(RIlines)を用いて,新たなRAPDマーカーをマッピングしている。 計画4.Tertiary Trisomics,Translocation,Acrotrisomicsを利用して,染色体1,3,4,5,7,9,12について染色体と連鎖群の対応づけを進めた結果,対応がさらに明確になった。また,染色体地図作成の有力な武器となると期待されるin situ chromosome hybridizationおよびmicrodisectionを試みた結果,今後のイネの染色体地図作成に使用できる見通しがたった。 計画5.計画1と2において合計47遺伝子をRFLP地図上に位置づけたので,これらの情報をデータベース化するため,標識遺伝子の写真,使用したRFLPクローンの多型像などの画像情報,ならびに連鎖地図および分離データなどの地図情報に関して整理を進めているが,完成には至らず,今後の課題として残った。 なお,最終年度であるので,4ヵ年の成績をとりまとめた。
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