研究課題/領域番号 |
03404028
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
小暮 久也 東北大学, 医学部, 教授 (20133936)
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研究分担者 |
小野寺 宏 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20214207)
加藤 宏之 東北大学, 医学部, 助手 (60224531)
阿部 康二 東北大学, 医学部, 助手 (20212540)
中村 正三 東北大学, 医学部附属病院, 講師 (80108498)
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キーワード | 熱ショック蛋白質 / in situ hybrldization |
研究概要 |
砂ネズミ脳に10分間前脳虚血を施行したのち8時間目に大脳皮質をとり出し、CDNAライブラリ-を作成し、ヒトHSP70プロ一ブを用いてスクリ-ニングした。得られたクロ-ンを用いて、砂ネズミ脳10分間虚血后、経時的にinsitu hybridizationを用いて、熱ショック蛋白質mRNAの分布を観察した。 HSP70およびHSC70に対する選択的CDNAクロ-ンを単離した。これらを塩基配列上、確認した。HSP70mRNAは正常脳で殆んど発現していないが虚血后8時間目をピ-クに、大脳皮質、海馬などで増加した。これに対してHSC70mRNAは、正常で大脳皮質、海馬などで発現していた。虚血后、やはり8時間をピ-クとして同部位で強く発現が増加した。虚血后2日目では、海馬CAI領域のmRNAは殆んど消失していた。 一過性脳虚血に脱弱な海馬CAI細胞は、虚血后1日目まで活発にHSP70mRNAを産生し続けているが、2日目でこのmRNAは減少してしまう。またこの間、HSP70蛋白の産生は極めて少ない。これに対して虚血に抵抗性を示す海馬CA3細胞は、2日目まで持続して、活発にHSP70mRNAと蛋白を産生し続けることが明らかとなった。
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