研究分担者 |
米沢 貞実 東京大学, 医学部, 助手 (50221677)
阿部 裕輔 東京大学, 医学部, 助手 (90193010)
井街 宏 東京大学, 医学部, 助教授 (10010076)
鎮西 垣雄 東京大学, 先端研, 助手 (20197643)
満渕 邦彦 東京大学, 先端研, 助教授 (50192349)
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研究概要 |
本研究は,マイクロマシン,太陽電池,超高速サ-モグラフィ,ラジオアイソト-プ,固体撮像素子(CCD)など従来この分野にはなかった種々の先端技術を駆使して,積層分布型駆動装置や衣服型太陽電池,末梢循環の長期連続観察など新しい発想の下に完全人工心臓の実現を計ることを目的としており,本年度は以下のことを行った。 1)雑音振動を利用して動くアクチュエ-タの開発とそのマイクロ化 雑音を振動とみなし,ランダムな振動の場からエネルギ-をもらいある定まった方向の運動エネルギ-に換えるアクチュエ-タを考案し,リニア型と回転型の二つのモデルを作成して実際に駆動できることを検証するとともに,その理論の構築を行った。そらに,フォトリングラフィ-を用いて,現在このモデルの微小化と集積化を試みており,長さが数十%収縮する固体アクチュエ-タの開発を行っている。 2)微小な人工弁の開発 微小な血液ポンプを作成するために,それに必要な微小な人工弁の開発を行った。弁としては,われわれが開発して動物実験でも好結果を得ているJelly fish弁を対象とし,コンピュ-タ制御が可能な小型フライス盤を用いて現在直径4mmの大きさの弁まで試作をし,性能試験を行った。 3)人工心臓実験動物の末梢循環を長期に連続的に観察するために,固体撮像素子に直接組織を接触させい,組織の後方から半導体発光素子で照射するシステムの基礎開発を行った。同時に高速サ-モグラフィによる計測についての予備実験を行った。
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