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1993 年度 実績報告書

脳原発リンパ腫の発生母細胞:免疫グロブリン遺伝子とcDNAクローニングによる解析

研究課題

研究課題/領域番号 03404044
研究機関新潟大学

研究代表者

熊西 敏郎  新潟大学, 脳研究所, 教授 (40018601)

研究分担者 薄井 宏  新潟大学, 脳研究所, 助手 (20192510)
阿部 聰  新潟大学, 脳研究所, 助手 (90202663)
キーワード悪性リンパ腫 / 脳腫瘍 / 非ホジキンリンパ腫 / 免疫グロブリン / 遺伝子再構成 / p53遺伝子
研究概要

1.免疫グロブリン遺伝子の検索;脳原発リンパ腫、血管内リンパ腫、全身性リンパ腫(いずれもlarge B cell type)を対象にVH領域とJHのconsensus配列のprimerを用いてPCRにてVDJ再構成配列の解析をおこなった。一方では腫瘍のtotal RNAよりRT-PCR法にてmRNAの配列の解析をおこない遺伝子配列とmRNA配列の比較をおこなったところ症例により両者の一致するものと一致しないものが認められた。後者の理由を明らかにする必要があり更に検討中である。
2.p53遺伝子の検索;脳リンパ腫5例を対象にp53遺伝子変異の検討をPCR-SSCP法にておこなったところ2例に変異が検出され、それらはtransversionとnon-CpG siteのtransitionであった。transversionの例ではp53蛋白の免疫染色陽性であり、transitionの例ではpremature stop codonが認められることにより2例共p53蛋白の構造的、機能的変化を伴うものと考えられた。これらの変異は変異誘導物質との関連が指摘されていることから注目すべきと思われ、更に検索対象を増やした実験を計画中である。他の種々の脳腫瘍のp53変異についても検索をおこない脳リンパ腫のそれと比較検討中である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤田登志也: "ヌードマウス継代移植可能な頭蓋内B細胞悪性リンパ腫培養細胞株の樹立." Human Cell. 6(3)(Suppl). 145 (1993)

  • [文献書誌] 早川徹: "本邦中枢神経系悪性リンパ腫疫学調査-多施設協同研究結果報告-" 脳腫瘍病理. 10(Suppl). 25 (1993)

  • [文献書誌] 古閑比佐志: "脳原発悪性リンパ腫におけるp53癌抑制遺伝子の変異." 脳腫瘍病理. 10(Suppl). 27 (1993)

  • [文献書誌] Koga,H.: "Primary malignant lymphoma of the brain:demonstration of the p53 genemutations by PCR-SSCP analysis and immunohistochemistry." Brain Tumor Pathol.(印刷中).

  • [文献書誌] 藤田登志也: "頭蓋内B細胞悪性リンパ腫細胞株:YMF." Human Cell. 6(4). 314-315 (1994)

  • [文献書誌] Hayakawa,T.: "Primary central nervous system lymphoma in Japan-A retrospective,co-operative study by CNS-Lymphoma Study Group in Japan-." J.Neuro-Oncol.(印刷中).

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公開日: 1995-02-08   更新日: 2016-04-21  

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