研究課題/領域番号 |
03404052
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
茂呂 周 日本大学, 歯学部, 教授 (50059531)
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研究分担者 |
竹之内 信子 日本大学, 歯学部, 助手 (50246914)
高橋 富久 日本大学, 歯学部, 助手 (40246905)
草間 薫 日本大学, 歯学部, 講師 (20130479)
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キーワード | 分泌型IgA / Secretory-Component / Joining Chain / Interleukin-6 / Tumor Necrosis Factor / Polymerase Chain Reaction / beta-galactosyltransterase |
研究概要 |
本年度の研究目的及び実施計画であるGalactosyltransferase(GT)及びSCの免疫組織学的検討では抗GT抗体の作製は未だ充分な結果が得られていないが、抗SC抗体は組み換え蛋白を用いる方法により作製した。抗SC抗体はイノムブロット法により精製free SC及びsIgA、唾液、初乳と反応することが明きらかとなった。また免疫染色法ではSCが唾液腺や小腸の上皮細胞や導管に存在することが確認された。 本年度の第2のテーマであるJ鎖の発生学的研究では大きな研究成果が得られた。即ち、哺乳類の免疫グロブリンのポリマー化に関与するとされているJ鎖が軟体動物、環形動物、棘皮動物、原索動物、節足動物などに存在することがPolymerase chain reaction法、SDS-PAGE、Western blot法、Northern blot法により確認され、念のため環形動物であるミミズのJ鎖DNAの配列を決めたところヒトのJ鎖に比べて70%のhomologyを持つことがわかり、J鎖がポリマー化とは別の機能を持つことが推定された。 本年度の第3、第4のテーマである上皮細胞におけるSC、IL-6蛋白、遺伝子の発現についても外分泌腺由来の上皮細胞株ではこれらの遺伝子、蛋白の発現が見られた。インターヘェロンgamma、TNF-alpha、IL-4の存在下ではSC蛋白の合成にup-regulationがかかること、このup-regulationの過程はtranscriptional levelで起こっていることが確認されている。 以上の結果については現在総括し、論文にまとめている段階である。
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