研究分担者 |
田村 いつ子 藤田保健衛生大学, 内科学教室, 研究員
木下 弘幸 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 助手 (70261005)
宮地 斉 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 助手 (60261004)
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 講師 (90183532)
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研究概要 |
(1)自然発生口唇,口蓋裂モデル動物を用い,受精卵移植を行い,口唇.口蓋裂の有無を検索した。その結果,口唇口蓋裂発現に母体の環境要因も強く関与していることを明らかにし,結果を論文発表した。さらにこのことを研究するため,C57BL/6系マウス卵をA/J系マウスに移植し,検索中である。その胎仔を育種し,第二世代の口唇口蓋裂発生ならびに他の外表奇形についても検索した。その結果,第2世代で口唇口蓋裂が発現し,本症の発現の遺伝的要因の関連を明らかにし学会発表をした。(2)エストラジオールがA/J マウスにおける口唇口蓋裂の予防に効果があることを報告し,神経堤細胞の移動を促進すると仮説をした。また同じく神経堤細胞由来の心血管系奇形(対象群:10.0%→実験群:4.3%)や胸線の低形成(対象群:25.1%→実験群:6.1%)の予防にもエストラジオールが有効であることを報告した。そこで今回,A/JマウスとC57/BLマウスの血液中におけるエストラジオール濃度の死致を試み,現在血中濃度の測定中である。(3)昨年に引き続き器官培養法による口唇口蓋裂自然発生マウスであるA/J系マウスの口蓋の療合に関する実験を行った。これまで我々が,明らかにした抑制効果のあるエストラジオールだけでなく我々が疫学で本症発現予防効果を示唆したB-カロチンに関してもその予防効果の程を行った。(4)A/J-W^v及びCL/Fr-W^vの2系統の確立に成功した。両系統共にW^v遺伝子を有する個体は予想通り貧血症状を発現し,またその母胎内にて発育した胎仔は源系統と比較して,口蓋裂発生率が増加傾向にあることが確認され,母体の貧血症状を治療することにより口蓋裂発生が予防できる可能性が示唆された。現在,これらの系統からは更に口蓋裂研究に有意義な特徴を有するサブラインが分離されている。本結果については,平成7年に学会発表し論文投稿の予定である。また以下の如く成果を学会発表した。Preventive Effect of Estradiol on Neyrocrisopathies in A/J Mice(1994.5.ACPA 1994 Annual Mectingl.Disappcnmrce of Cleft Lip and/or palaeoh Cleft Lip and/or pdote NO:21 preferene of Vegetobles with palate with Transplartation of Fertilized Ovur(1994.5. ACPA 1994 Annual Mectingl.)口唇口蓋裂発生に関する実験的研究第82報(1994.6.第18回日本口蓋裂学会)口唇口蓋裂発生に関する実験的研究第83報(1994.7.第34回日本先天異常学会)口唇口蓋裂発生に関する実験的研究第84報(1994.7.第34回日本先天異常学会)口唇口蓋裂発生に関する実験的研究第86報(1994.7.第34回日本先天異常学会)
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