研究課題/領域番号 |
03404059
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
外科・放射線系歯学
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研究機関 | 愛知学院大学 |
研究代表者 |
河合 幹 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 教授 (50064788)
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研究分担者 |
田村 いつ子 藤田保健衛生大学, 内科学教室, 研究員
木下 弘幸 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 助手 (70261005)
宮地 斉 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 助手 (60261004)
夏目 長門 愛知学院大学, 歯学部・口腔外科学第2講座, 講師 (90183532)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1994
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キーワード | 口唇裂 / 口蓋裂 / 口唇・口蓋裂発生抑制因子 / 先天異常予防 / 自然発生口唇口蓋裂マウス / エストラジオール / 全胎仔培養 / Neural crest cells |
研究概要 |
本研究計画に従い、以下の如く研究を行った。(1)自然発生口唇口蓋裂モデル動物を用い、口唇口蓋裂を発生しないといわれているモデル動物に受精卵を移植し、口唇口蓋裂発生の有無ならびに他の外表奇形について検索するため、A/J系マウス卵を、C57BL/6系マウスに移植した。その結果、得られた胎仔すべてに口唇口蓋裂および口蓋裂を有した胎仔は見られなかった。また他の外表奇形も認められなかった。コントロールとしてC57BL/6系マウス卵を、A/J系マウスに移植し口蓋裂を確認した。その胎仔を育種し第2世代の口唇口蓋裂発生ならびに他の外表奇形についても検索し、第2世代に口唇口蓋裂が発現することを明らかにした。(2)これまでに全胚培養法を利用して、口唇口蓋裂自然発生マウスであるA/J系マウスの胎仔を培養し、その口唇裂の発生について研究し、さらにエストラジオールにより、その抑制効果を検討した。しかし、全胚培養法では、培養期間等に限界があり、口蓋の癒合時期までの培養、観察には至っていない。そこで、器官培養法を用いてIn vitroにおける口蓋の癒合状態について実験を行い、エストラジオールの予防効果を確認した。(3)エストラジオールかA/Jマウスにおける口唇口蓋裂の予防に効果があることを報告し、神経堤細胞の移動を促進すると仮設をした。そこで同じく神経堤細胞由来の心血管系や細胞の奇形に対しても、エストラジオールの予防効果があるか否かを実験した。妊娠8日目、9日目に投与した群において、口唇口蓋裂及び胸腺の低形成については有意に減少したが心血管系の奇形に関しては有意差は認められなかった。妊娠7日目投与群については心血管系にも減少の傾向を確認した。
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