研究分担者 |
氷鉋 揚四郎 豊橋技術科学大学, 工学部第7学系, 助教授 (90189762)
日端 康雄 筑波大学, 社会工学系, 助教授 (00011148)
工藤 和久 筑波大学, 社会科学系, 教授 (00083329)
高橋 磐郎 筑波大学, 社会工学系, 教授 (40063432)
高柳 暁 筑波大学, 社会工学系, 教授 (70055094)
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研究概要 |
英仏海峡トンネル計画に続いて,アジア・ハイウェイ,第2パナマ運河,等多くの地球的巨大プロジェクトのプロポ-ザルがなされている。しかし,これらへの資金供給については東京湾横断道路でさえ思うにまかせなかった。一方,経済摩擦と表裏一体の民間投機資金はバブル崩壊後といえども基本的には潤沢である。これを何とか(公共の)設備投資資金化して巨大プロジェクトに着手して世界経済の成長軌動への牽引車として活性化に寄与して人類の夢をかなえるための礎石の役割を果たしめようとういのが本研究の目的である。 本研究ではこのような巨大プロジェクトとしてアジア・ハイウェイ構想を選び,これを動学的公共投資規準論的観点から動学的限界機会費用原理に立脚して分析して,これを建設する場合の,しない場合に比してのアジアの際立った経済成長軌道の違いを浮き彫りにする.つまり,厖大な直接的間接的社会経済効果の形成を動学的最適化モデルに依拠して計量することが課題である. 本年度の主な研究成果としては:a)アジア高速道路網最適投資計画評価モデル(動学的多部門地域最適発展モデル)の構築;b)この理論モデルを受けての,12地域5期間9産業2住宅5交通基盤施設モデル(具体化評価モデル)の構築;c)要素値ファイル,エレメント作成ル-チン,入力ファイル作成ル-チン等からなる「大規模デ-タ・ファイル作成・入力システム」の構築,および最適化処理,中間の分析・判定,パラメ-タの修正等からなる大規模最適化システムの作成;d)中国を分割し,これらを諸地域,東アジアの各国,およぞその他世界の相互間のマクロ的貿易連関関係資料の蒐集;e)7地域にこれら地域(15地域)それぞれの主要産業の産出額,資本額,これら地域相互間の財貨流動のデ-タ・ベ-ス;およびf)シミュレ-ションの実施:債務残高の期間別上限値の諸変数(外生)の制約のもとで計算,等があげられ所定の成果を得ている。
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