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1991 年度 実績報告書

幾何学的錯視による対象,運動および空間の基礎的認知過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03451012
研究機関北海道大学

研究代表者

今井 四郎  北海道大学, 文学部, 教授 (70000586)

研究分担者 須藤 昇  北海道大学, 文学部, 助手 (40154611)
大津 起夫  北海道大学, 文学部, 助教授 (10203829)
齋藤 尭幸  北海道大学, 文学部, 助教授 (70113561)
松永 勝也  九州大学, 文学部, 教授 (10036999)
キーワード幾何学的錯覚 / 仮現運動 / 恒常的認知 / 認知的改変 / 恒常性の分離現象 / 多義的認知 / 潜在的情報処理 / ρ運動
研究概要

パタ-ン認知における潜在的情報処理
恒常的認知と恒常性の分離現象 図と地の分化が起こり,パタ-ンが認知されると,恒常性が現れる.ところが恒常性には限界がある.例えば,ジャンボ機も遠くなれば小さく見える.しかし,対象は同じ飛行機として同定される.つまり,大きさの恒常性は示さないが,飛行機としては恒常的に認知される.恒常性の分離現象である.
恒常的認知と認知的改変 多義的認知においては,ある対象が複数のパタ-ンとして認知される.例えば,ある図はyoung wifeに見えたり,motherーinーlawに見えたりする.このことは,人々が対象を見ているとき,前述の恒常的認知をしながら,潜在的に他の見方を探索していることを意味する.つまり,パタ-ン認知においては,人々は恒常的認知と認知的改変のための探索のそれぞれの潜在的情報処理を絶えず行っていると考えられる.
動的・複合的幾何学的錯視
"ρ運動"の発見とその説明モデル Fraser錯視図による幾何学的錯視は位相幾何学的錯視と名づけられた.この図を回転すると,渦巻が拡大あるいは縮小するのが見える.この運動はかって指摘されなかったタイプの見かけの運動である.それ故"ρ運動"と名づけられた.この新しいタイプの運動の説明モデルが考案,提案された.
MullerーLyer錯視図によるα運動 この運動は,古くから研究されてきた.しかし,新しい発想と目的をもって,実験的研究が行った.その結果,新しい実験事実が得られ,また,その運動の発生機序についても新見解を立てることができたと思われる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 今井 四郎: "動的・複合的幾何学的錯視ー"ρ運動"についてー" 日本心理学会大会発表論文集. 177 (1991)

  • [文献書誌] 今井 四郎: "同定判断と知的適応ー同定判断の認知的特色と適応的意義ー" Reports from the Laboratory of Psychology,Hokkaido University. No.15. 1-35 (1992)

  • [文献書誌] 伊藤 裕之,松永 勝也: "爆発における拡大パタ-ンの知覚" 日本心理学会大会発表論文集. 106 (1991)

  • [文献書誌] 齋藤 尭幸: "非対象関係のモデルと分析法" 日本行動計量学会大会発表論文抄録集. 206-211 (1991)

  • [文献書誌] Saito,T.: "Multidimensional scaling for asymmeric proximity data" (1992)

  • [文献書誌] Saito,T.: "Multidimensional scaling for asymmeric proximity data" (1992)In R.Steyer,K.F.Wender & K.F.Widaman(Eds.),Proceedings of the 7th European Meeting of the Psychometric Society,Gustav Fischer Verlag.

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2014-11-20  

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