研究概要 |
現有システムである知覚情報処理装置により,色彩図形をCRTに提示し,これを脳波情報によって制御し,トポグラフイマツビング処理をパソコンで行うのであるが,さらにこのシステムに,新しく生体情報処置装置を組み入れ,多量の脳波情報の記憶及び検索をONーLiNEで行いたら,多項目にわたる分析を同時に行うことができる,サンプルデ-タ解析の変性能化,変速化を図った。現在,脳波情報の他,同じく現有のマツクスウエリアン光学系による測概提示と,脳波情報取り入れの時間的同期を可能にするプログラムを作製中であり,これによって,従来の光学系による精神物理学的色覚研究と,脳波解析による精神生理学的知見を色覚を媒介胞として関係づけに着手したところである。研究実績として学会等で発表しているものは,現在のところ,精神物理学的手法によるものであるが,これを基本として,生理学的脳波情報の持つ意味の開明をスタ-トさせたところである。生理的・心理的デ-タの取り込み,特にそれらの対応を時間軸で測定しようとするプログラムの作製に多大の労力を傾けているところで,やうやく見通しが立てまる段階に到達している。脳波については,α波の一定比率によるCRT画面輝度変化を可能にし、これによってα波の一定比率に対応する輝度条件の分析を行う他,色対比及び同化の現象について,誘導野の効果は,被誘導野の明度によることを見い出し,対比によ二次対比説を提示,この検討を精神生理学的及び精神物理学的に行っている。
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