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1992 年度 実績報告書

母親の感情表出スタイルが子どもの感情コミュニケーション能力に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 03451023
研究機関大阪学院大学

研究代表者

荘厳 舜哉  大阪学院大学, 経済学部, 教授 (10121732)

キーワード母親の感情表出スタイル / 母子相互作用 / ストレス反応 / 情動コントロール能力 / 性差 / 愛着
研究概要

平成4年度は前期、後期の2度に渡って被験者母子の観察を行った。前期は1組の母子を観察室に入れ、対面配置で着席、予めの作成しておいた作文をその通り別紙に書き写させ、この課題が終了後母親が作った10文字前後の短い文章を4つ、順に書き写すという作業を行った。観察室には各種のおもちゃが置いてあり、子供は遊びたいという気持ちを押さえて課題に取り組まなければならない状況を設定した。これらの課題が終了後、母子の本読みに移り、童話の中でネコが食べてしまった7匹の動物の名前を全て正しく答えられるまで、反復して記憶させる作業を行った。母子がどのようにしてインタラクションするかということを観察内容とした。これらの課題が全て終了後、10分間の自由遊びが設定された。男児と女児の作業時間に大きな差が認められた。また女児はスムーズに課題に乗れたが、男児には課題遂行を要求する母親に対して攻撃的言動が目立った。椅子にじっと座っていることも男児において困難であった。後期は男女の性別で分けた3人集団の、レゴブロックを利用した遊びを課題とした。3人の子供達がレゴで飾られた部屋に入り、集団遊びを始めて5分経過した後、予め決めておいた順に母親が入室し、幼稚園・保育園での日常生活の様子に関する聞き取り調査を行った。この手続きは子供の遊びを中断し、出来上がったグループ構造を分断することを目的としている。1人の母親は10分間聞き取り調査を行い、ノックを合図に退室、3分後に次の母親が入室した。3人目の母親が退室して残り約8分が子供だけの集団遊びとなる。男児の集団においてはすぐに仲間関係が形成され、言語コミュニケーションや相互作用も非常に豊富であった。また想像的な遊び内容も豊富であった。逆に女児は友達と関係せず自分のみの遊びに終始し、言語コミュニケーションや相互作用は殆ど見いだされなかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Sogon.S.,Imakawa.S.,Masutani.M.,Takeuchi.N.,& Kubo.K.: "The development of emotion requlation ability between the ages of 13 and 18 months in Japanees Infants during the stronge situation as a function of mothers Styles of emotion expression" Journal of Ethology. 11. (1993)

  • [文献書誌] Sogon.S.,Masutani.M.,Imakawa.S.,& Mototsune.M.: "The influence of Japanese mothers styles of emotional expression on thirteenーmothーold infamts reaction to a stranger" Early Development and Parentingl. 2. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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