研究概要 |
1.研究全体の理論的な枠組をつくり,取り上げるべき問題,総合大学,教職教育,プログラム開発概念の明確化,研究方法の策定などを行うとともに,5つのサブ・テ-マに基づいて,5つのグル-プ編成を行った。 2.アンケ-ト班は,筑波大学で教職教育の授業をとっている学生約1,000人を対象にして,予備調査,本調査,補てん調査を含めて3回のアンケ-ト調査を実施し,教職教育に関する学生の意識傾向の実態を明らかにした。また,比較のため,茨城大学教育学部の学生を対象にしたアンケ-ト調査を実施した。 3.初任者研修班は,全国の都道府県・指定都市教育委員会および教育研修センタ-に依頼して,初任者研修のプログラム,実績報告書,研究成果などに関する資料を収集し,初任者研修の実態について明らかにした。また,2つの高校での初任者研修の実態を事例研究によって明らかにした。さらに,初任者研修と大学における教職教育との関わり方について,教育委員会と大学関係者の双方から意見を聞いた(面接調査)。 4.カリキュラム班は,筑波大学,金沢大学,九州大学,京都大学,早稲田大学,大阪府立大学,大阪市立大学,姫路独協大学などの教職教育カリキュラムや教職教育の実施体制に関する資料を収集し,その実態を明らかにした。 5.プログラム開発班は,CAIプログラムを含めた教員養成学習プログラムの制作を行うとともに,生徒指導,特別活動の授業について,シラバスを作成し,授業での実施を通しての改善,開発をすすめた。 6.歴史班は,過去17年間に及ぶ筑波大学における教職教育の変遷に関する資料を収集し,その展開過程を明らかにした。
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