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1991 年度 実績報告書

自然物を素材とした児童の制作、構成活動のもつ人間形成的意味の授業論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03451044
研究機関名古屋大学

研究代表者

日比 裕  名古屋大学, 教育学部, 教授 (60032504)

研究分担者 的場 正美  名古屋大学, 教育学部, 助教授 (40142286)
キーワード授業分析 / 授業諸要因 / 授業モデル / 中間項 / 授業の構造 / 構成活動 / 人間形成
研究概要

本研究は,自然物(主として,土,粘土,水,砂,等)を素材とした児童の制作・構成などの活動がどのように人間形成的意味を有するか明らかにすること目的としている。上に述べた児童の制作・構成活動を含む授業に内在,あるいは介在している授業諸要因の関連構造を分析し,その性格を考察する。そして,その性格からすでにいくつかの授業から抽出された授業諸要因にもとづいて構成された授業の理論的構造の性格と比較し,両性格を関係づけることによって,人間形成的意味を考察するという方法をとっている。その段階で次の点が明らかになった。
1・子どもの発言に含まれる諸要因を直接,その場面から抽出するのは困難なので,授業記録と要因の間に,発言内容を捨象しないように事実や動作,考えを示す中間項を設定した。そのことによって,授業記録に含まれる子どもの考えに関する,事実に即した解釈が容易になった。
2・授業諸要因の関連構造に占める主要な要因の一つとしての「見通し」の要因を中心に,他の要因と見通しという要因の関連構造を明らかにしてきたが,イメ-ジ,構成・展開する手法,制作過程の振り返り,発見,予想される表現の困難さの自覚,デザイン観,類似の関係把握,評価などの要因が関連していることが分かった。その成果は,「中間項の設定による授業諸要因の顕在化と関連構造の抽出」『名古屋大学教育学部紀要ー教育学科ー』(第38巻,1991年度)として発表した。
3・授業諸要因は,猫・葉・てんとう虫などの事物のレベル,含む・同じ形・延ばすなどの概念のレベル,比較する・推察するなどの精神活動のレベルに階層化できる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 日比 裕,他: "中間項の設定による授業諸要因の顕在化と関連構造の抽出" 名古屋大学教育学部紀要ー教育学科ー. 38. 325-364 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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