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1991 年度 実績報告書

吃音児のコミュニケ-ション行動の分析及び吃音指導プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 03451049
研究機関国立特殊教育総合研究所

研究代表者

後上 鐵夫  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 室長 (10225641)

研究分担者 肥後 功一  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 研究員 (00183575)
大石 益男  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 室長 (10168859)
菅原 廣一  国立特殊教育総合研究所, 聴覚・言語障害教育研究部, 部長 (30000269)
キーワード吃音 / コミュニケ-ション行動 / 聞き手の反応行動の分類 / 教育臨床
研究概要

吃音の問題を、流暢に話せないという話しことばの障害としてではなく、コミュニケ-ション障害としてとらえ、聞き手の反応の仕方が吃音児のコミュニケ-ション行動に与える影響を検討してみた。
具体的な研究方法は次のとおりである。
(1)家庭や学校でのコミュニケ-ション場面における吃音児のコミュニケ-ション行動を8ミリビデオ及びテ-プレコ-ダで経時的に収録した
(2)対象児の日常生活の観察から聞き手の反応行動をカテゴリ-化し、聞き手の反応行動の分類表を試作した。
(3)吃音児のコミュニケ-ション行動に対する聞き手の反応行動を上記の資料を使って評価した。このことを教育臨床に応用すべく、協力者会議を実施した。
(4)収集した情報をパ-ソナルコンピュ-タ(EPSON PCー386 BOOK L)での画面処理法を検討し、入力を行っている。
結果、ヒデオ資料をまずINREAL法によって両者の係わり方を分析した。そこから、吃音児のコミュニケ-ション行動に影響を与える聞き手の反応はバ-バルな反応よりも、聞き手の表情、しぐさなどノンバ-バルな反応に大きく影響されるという示唆が得られた。また、この資料から聞き手の反応行動に分類表及びチェックリストを試作し、協力者会議で、聞き手にとって聞きやすい状況とはなにか。吃音児にとって話しやすい環境とはなにかを討議し、この分類表及びチェックリストを修正した。この試作した分類表及びチェックリストを使ってビデオ資料からの情報を現在コンピュ-タ入力し、分析を行っている。次に、(1)で得た資料を事例研究し、聞き手の反応を変化させると吃音児のコミュニケ-ション行動が変化するかを検証すべく、引き続き事例を経時的に追跡している。

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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