研究課題/領域番号 |
03451053
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大山 喬平 京都大学, 文学部, 教授 (70025055)
|
研究分担者 |
仁木 宏 京都大学, 文学部, 助手 (90222182)
今岡 典和 京都大学, 文学部, 助手 (40193669)
久野 修義 岡山大学, 文学部, 助教授 (20144305)
鎌田 元一 京都大学, 文学部, 助教授 (50092747)
朝尾 直弘 京都大学, 文学部, 教授 (20025018)
|
キーワード | 三鈷寺 / 富坂庄 / 国印 / 葛川明王院 / 葛川文書 / 実相院 / 京都大学文学部博物館 / 北野黄梅院 |
研究概要 |
1.研究会は計4回開催した。大山喬平氏「三鈷寺と三鈷寺文書」では、京都大学文学部博物館所蔵の「三鈷寺文書」、「山城国乙訓郡富坂庄文書」を利用し、文書の伝来、西山派の歴史的位相、富坂庄の支配などが解明された。鎌田元一氏「奈良時代の国印について」は、寺社関係などの文書に残された国印を網羅的に蒐集し、制度的な検討を行った。田良島哲氏「京都大学所蔵葛川文書について」では、明王院所蔵分、国立国会図書館所蔵分、京都大学文学部博物館所蔵分それぞれの葛川文書の伝来経過や、従来の調査の実態、葛川の歴史的環境と支配組織などに関して報告がなされた。跡部信氏「近世寺院社会における自治の展開と門跡」は、実相院文書を利用して、寺院の自治と門跡の関係を追及した。 2.京都大学文学部博物館所蔵古文書のうち、『北野黄梅院文書』の調査、整理を行い、詳細な史料カードを作成した。 3.以上のような研究会、古文書整理を通じて、平安時代から江戸時代にかけての寺社に関する文書を検討した。そして、各寺社のあり方、当該期社会とのかかわり、従来の寺社文書研究の経過などを解明した。なお、研究の具体的成果は、研究代表者・分担者その他の個人による著書・研究論文のかたちで公表することとする。文書目録の刊行も継続して追求する。
|