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1992 年度 実績報告書

中国士大夫の趣味と生活

研究課題

研究課題/領域番号 03451054
研究機関東北大学

研究代表者

花登 正宏  東北大学, 文学部, 助教授 (60107175)

研究分担者 平田 茂樹  東北大学, 文学部, 助手 (90228784)
山田 勝芳  東北大学, 教養部, 教授 (20002553)
安田 二郎  東北大学, 文学部, 教授 (90036666)
村上 哲見  東北大学, 文学部, 教授 (70005734)
寺田 隆信  東北大学, 文学部, 教授 (80004034)
キーワード士大夫 / 貳臣 / 遺民 / 琴棋書画 / 清 / 趣味 / 娯楽 / 賭博
研究概要

本研究は本年度が最終年度となり、愈々まとめの段階に入った。
本年度は、前年度に引き続き研究資料の蒐集につとめたが、それと同時に各分担研究者は各自の分担課題を整理する作業に従事した。その成果として、研究成果報告書『中国士大夫の趣味と生活』が刊行されることとなった。そこには計5篇の分担研究者による報告が収録されている。そのうち、宋元鼎革の際の文人の処世について論じた村上「貳臣と遺民」、唐宋時代に行なわれた「出九」が一種の冒険貸借であることを明らかにした寺田「「出九」の語義について」は、前年度開催の研究報告会における報告を整理したものである。山田「中国古代の支配層の娯楽について」は、「趣味」と「娯楽」を判然と分けるのは「清」の観念の存在しているかどうかに関わり、「琴棋書画」のいわゆる「四芸」が「趣味」とみなされるようになったのは、「清」の観念の成立した後漢後期であるとする。寺田「中国古代の遊戯と賭博」は、勝負を争う遊戯は全て賭博の対象となり得るという観点にたち、中国古代における様々の勝負ごとの諸相について概観したものであるが、ことに「博奕」についての論は詳細である。花登「矛音の舌面音化について」は中国音韻史上の問題について論じたものであるが、その解明に士大夫の知的営為の産物である随筆・筆記を利用したところに新味があるかと考えられる。
この二年間の共同研究により、一定の成果を挙げ得たものと考えるが、今後さらに継続的な研究が必要であろうと考えている。

  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 村上 哲見: "呉文英及其詞" 詞学. 9. 73-89 (1992)

  • [文献書誌] 山田 勝芳: "弋射と二つの新発見ー未央宮三号建築遺址と揚州胡場五号漢墓ー" 歴史. 78. 1-17 (1992)

  • [文献書誌] 山田 勝芳: "前漢末三公制の形成と新出漢簡ー玉奔代政治史の一前提ー" 集刊東洋学. 68. 1-17 (1992)

  • [文献書誌] 三浦 秀一: "元代思潮研究序説ー全真道士季道謙の動向を主軸にー" 集刊東洋学. 67. 66-84 (1992)

  • [文献書誌] 平田 茂樹: "宋代の言路官について" 史学雑誌. 101-6. 38-74 (1992)

  • [文献書誌] 平田 茂樹: "元祐時代の政治についてー選挙論議を手掛かりにしてー" 宋代の知識人(汲古書院). 109-136 (1993)

  • [文献書誌] 寺田 隆信: "科挙と近世中国社会ー立身出世の階梯ー(共訳)" 平凡社, 362 (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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