研究課題/領域番号 |
03451073
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
国府田 桂一 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (60186616)
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研究分担者 |
福田 慎一 一橋大学, 経済研究所, 助教授 (00221531)
小林 正人 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60170354)
秋山 太郎 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (40167854)
浅子 和美 横浜国立大学, 経済学部, 助教授 (60134194)
加納 悟 横浜国立大学, 経済学部, 教授 (50114971)
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キーワード | 景気循環 / 日本経済 / アメリカ経済 / 政策協調 / マクロ経済学のミクロ的基礎づけ / 土地価格 / 資産価格 / 重世代モデル |
研究概要 |
最近の日本や米国経済を見ると、長期間にわたった好景気のあと、不況に突入し、長引く不況からなかなか回復の兆しが見えない状況にある。景気循環というマクロ経済的現象をミクロ的基礎づけに基づいて説明しようとする研究は、近年ようやくその端緒についたばかりであるといってよい。本研究の目的は、こうした最新の研究の流れを理論的に整理し発展させるとともに、日本経済のデータをもとに実証研究を行うことにあった。本研究における景気循環のミクロ的基礎の分析においては、(1)重複世代モデルを用いた均衡分析、(2)非線形動学の理論を応用し、外生的ショックを仮定せずに景気循環を説明する内生的景気循環論の分析、(3)収穫逓増・不完全競争などの非古典派的環境において景気循環を説明しようとするアプローチによる分析の三つおよび近年の景気変動においてきわめて重要な役割をはたしている(4)資産価格の変動の理論的説明を行い、いくつかの新しい理論的発展を得、その上でそれらの政策的インプリケーションを明らかにした。さらに景気変動の国際的連関に関しての理論的分析及び安定化政策の国際協調についての理論的分析をその効果および限界を明らかにした。他方、これと並行して実証分析のための計量的な手法の研究を行った。最後にこれらの理論的結論の現実的妥当性を明らかにするため、解析的分析をコンピュータによるシミュレーション分析によって補完するとともに、日本経済について計量経済学的手法を用いた実証分析を行った。
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