研究課題/領域番号 |
03451097
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
橋本 征治 関西大学, 文学部, 教授 (50067633)
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研究分担者 |
村上 雅康 関西大学, 文学部, 教授 (20015829)
柿本 典昭 関西大学, 文学部, 教授 (60019809)
末尾 至行 関西大学, 文学部, 教授 (80067462)
木庭 元晴 関西大学, 文学部, 教授 (40141949)
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キーワード | 地域と技術の関連 / 地理学的研究 / 自然破壊 / 水力利用 / タロイモ潅漑耕作 / 沿岸漁村・漁民 / 技術者移動 / 町割り技術 |
研究概要 |
前年度の各自の準備調査に基づいて、各分担テーマに最も適切なフィールドにしぼって、それぞれの研究を深化させ、さらに各研究のとりまとめを行った。 1.猪名川流域での大規模な基地建設、宅地建設、ゴルフ場建設、採石などによる森林および地形破壊の戦後の変遷を、空中写真判読によって、地図化した。 2.水車段階より水力発電段階への推移を石川県庁所蔵文書によって検証し、水車集落を中心とする地域編成から広域の電力供給圏への改変状況を、主として石川郡・能美郡を対象地域として分析した。 3.南西諸島における田芋潅漑耕作の技術・文化について、水稲作やサトイモ畑作と比較しながら、同地域における農耕体系・文化に位置づけた。 4.泉南のいくつかの漁村は、近世以降、先進的漁村として関東や対馬などの遠隔地に漁業技術を伝えた実績を持つ漁民を輩出していた。しかし、関西新空港建設にともなう沿岸漁場の環境変化に対応するため、ウォーターフロントの開発と連動した新しいタイプの村作りを迫られている。 5.幕末からのオランダ造船技術の継承により設立された三菱長崎造船所は、イギリスの造船技術を導入して発展した。播磨造船所は、大正年間における三菱長崎造船所からの技術者集団移動により、その基礎を築き上げた。 6.町割り技術の地域比較を行うとともに、本研究課題についての理論的な総括を資した。
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