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1991 年度 実績報告書

高赤方偏移銀河の赤外線観測

研究課題

研究課題/領域番号 03452014
研究機関京都大学

研究代表者

舞原 俊憲  京都大学, 理学部, 助教授 (90025445)

研究分担者 長田 哲也  京都大学, 理学部, 助手 (80208016)
キーワード赤外線観測 / 宇宙論 / 銀河 / 赤方偏移 / 原始銀河 / OH夜光 / 観測限界等級 / 赤外線分光器
研究概要

高赤方偏移銀河を観測することを目的として、近赤外線域の上層大気放射であるOH夜光ラインを除去することのできる特殊な赤外線スペクトログラフの設計製作を行なった。また、OH夜光ライン自身の特性を詳しく調べるために、マウナケア天文台のハワイ大学2.2m望遠鏡によるOH夜光の高分解能観測を行なった。
波長1〜2ミクロンの範囲は、上層大気のOHラディカル分子の放射する強い輝線がバックグランド放射となって遠くの暗い天体の観測を妨げているが、回折格子の特殊な使い方による独特の分光フィルタで、このOHラインをほぼ完全に除去することができることを、具体的な光学設計により証明した。この装置を上記のハワイ大学2.2m望遠鏡に取り付けて観測に用いた場合、観測限界は約2等級の改善になることを定量的に示した。今年度は光学設計にもとづいて、回折格子、OHラインのマスクミラ-および大型分光器カメラミラ-などの重要な光学素子を製作して、個々の性能試験を行なった。
平成3年7月と平成4年2月に、マウナケア天文台に出張して実際にOH夜光ラインの高分解能分光観測を実施した。約1.1〜1.8ミクロンのすべてのラインの正確な波長位置と、さらにライン間の連続光成分の強さを、それぞれ十分高い精度で測定することに成功した。これらの成果は、OH夜光除去スペクトログラフの設計製作に反映している。また、ハワイ大学の共同研究者とも密接に連絡をとって、平成4年度の試験観測実施などの具体的な研究計画を立てている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 舞原 俊憲: "赤外線観測の意義とその光学系" O plus E. 143. 97-102 (1991)

  • [文献書誌] H.Suto,K.Mizutani and T.Maihara: "3.3μm Spectra of Four IRAS Sources" Astronomical Journal. 103. 927-930 (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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