研究課題/領域番号 |
03452016
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天文学
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研究機関 | 国立天文台 |
研究代表者 |
横山 紘一 国立天文台, 地球回転研究系, 教授 (10088784)
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研究分担者 |
田村 良明 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (90150002)
金子 芳久 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (00000175)
酒井 俐 国立天文台, 地球回転研究系, 助手 (80141969)
真鍋 盛二 国立天文台, 地球回転研究系, 助教授 (30000178)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | VLBI / 地球回転 / 基準座標系 / 大気荷重変形 |
研究概要 |
1.VLBI観測による研究(観測に使用したアンテナ:通信総合研究所関東支所(鹿島)34mおよび26mアンテナ) (1)地球回転の短周期変動の検出:国際地球回転観測事業と国際GPS地球力学事業が協力して行った、地球回転の短周期変動検出のための国際キャンペーン(EPOCH92)におけるVLBI集中観測(1992年7月27日〜8月10日)に参加して5日間の観測を行い、EPOCH92の全期間連続VLBI観測の成功に寄与した。EPOCH92の相関処理が最近終了し、データ解析が国際的に進行中である。5月の国際学会で解析結果を公表する予定である。 (2)電波基準座標系の南天への拡張(観測網:日-豪-米の4局からなるVLBI太平洋観測網):南半球のタスマニア(オーストラリア)を含む観測網による毎月1回の観測によって、赤緯-30までの電波源を観測し高精度南天基準座標系の構築に寄与した。また、電波基準座標系の高精度化を目的として、電波源の構造変化に伴う位置の変化の有無について全ての観測電波源を調べた。その結果、いくつかの電波源に位置の変化が認められた。 2.大気荷重による観測局変位の研究(使用データ:気象庁客観解析データ) 3次元的位置計測精度が1cm以下に迫りつつあるVLBI観測において、観測局の位置変化をもたらす現象は可能な限りモデル化して補正することが必要である。大気荷重による地面の上下方向の変化もそのひとつであり、その大きさは、通常は数mm、大きな気圧変化の時は数cmの及ぶ。気象庁による全地球の気圧データに基づき、任意の観測局の荷重変形を海洋の応答をも考慮にいれてモデル化し、世界で初めて解析ソフトウエアに組み込み解析精度の向上に寄与した。
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