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1991 年度 実績報告書

スピン偏極光一電子分光による表面や界面での電子状態と磁性の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03452042
研究機関大阪大学

研究代表者

菅 滋正  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (40107438)

研究分担者 張 紀久夫  大阪大学, 基礎工学部, 教授 (60013489)
今田 真  大阪大学, 基礎工学部, 教授職
大門 寛  大阪大学, 基礎工学部, 助教授 (20126121)
キーワードスピン偏極電子 / 光電子分光 / 逆光電子分光 / 表面磁性 / 界面磁性 / 超薄模磁性体
研究概要

磁性体超格子のモデル材料としてフェロ磁性を示すMn Al Ge,フェリ磁性を示すMn_2Sb,反強磁性を示すMn_2As等について,放射光を用いた真空柴外軟X線光電子分光,芝鳴光電子分光ならびに内穀Mn2p吸収スペクトルの測定を行なった。また研究室においてX線光電子分光(Al,Mgアノ-ド)とX線BIS(Brems strahlung Isochromat Spectroscopy)測定を行ないその電子状態とスピン交換互作用の評価を行なった。これらの第一報は既にSolid State Commun.に発表ずみでありさらに続報を準備中である。結果を簡単にまとめるとMnの占めるサイトはI,IIの2種類がありIサイトのMnの3d電子はかなり大きな遍歴性を持っているがサイトIIの方は遍歴性はより小さい事また後者ではスピン交換分裂がはっきり観測される事などが分った。これはサイトIIのMn 3dモ-メントがサィトIのそれの約2倍ある事と予盾しない。
一方スピン偏極電子源を入れる超高真空チェンバ-の真空立上げは順調に進んでおり1×10^<-10>Torrの真空が実現している。真空測定用のヌ-ドイオンゲ-ジ,インタ-ロック用の電磁弁,リ-ク用の真空パルブ排気用フレキシブルホ-ス等も組立調整が終った。またスピン偏極電子検出用の定電圧電源,制御系も準備が進み年度末迄にはスピン偏極電子銃のテストに入れる予定である。Fe,Co,Ni等を磁化するためのパルス電磁石を製作しテストをしているほか磁性薄膜や燕着源モニタ-計について整備を終えた。スピン偏極測定はFe,Co,Ni単体から始めついでMn Al GeMn_2Sbに移りその後CO NO吸着面と測 定する予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 木村 昭夫: "Electronic Structures of Mn_2Sb and MnAlGe:Photoemission and Inverse Photoemission Spectroscopy" Solid State Communications. 81. 645-648 (1992)

  • [文献書誌] 斉藤 祐児: "BIS and XPS study of YbP,YbAs and Yb_4As_3" Jounal of The Physical Society of Japan. 60. 4005-4008 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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