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1991 年度 実績報告書

固体の非局在電子状態による共鳴コヒ-レント非線形光学効果

研究課題

研究課題/領域番号 03452052
研究機関東京大学

研究代表者

五神 真  東京大学, 工学部, 助教授 (70161809)

キーワードACシュタルク効果 / ポラリトン / 非線形光学効果 / 励起子 / 励起子分子 / 超高速応答
研究概要

1.cucl励起子分子のACシュタルク分裂の観測
(1).高純度単結晶の準備,励起子分子のエネルギ-準位のシフト,分裂を評価する為には不純物効果のない良質な結晶が必要である。本年度は従来使用していた原料をさらに純化し高純度結晶の育成を行った。その結果,低温下でも不純物による発光線が見られない良質な結晶を作ることに成功した。これを用いて励起子分子準位幅の評価を行った所通常の結晶(準位幅約30μev)によりも鋭い〓位幅,約20μevを観測した。
(2).測定系の整備,より高分解な測定を行うために光源の改良を行った。まず色素レ-ザ-とエタロン板の組み合わせにより線幅約2GHzの波長可変光源を製作した。さらにCWリングレ-ザ-を用いたMHzクラスの光源の整備を開始した。
(3).ACシュタルク分裂の観測,(1)のサンプルと(2)の光源を用いることによりACシュタルク分裂の観測に世界で初めて成功した。この結果をもとに励起子分子の巨大振動子効果の検証を行い,双極子モ-メントの評価を行った。今後双極子モ-メントの波数ベクルト依存性とフォノン緩和の効果について詳しい検討を行う予定である。
2.ポラリトン効果と励起子共鳴過見応答
(1)光源の準備.ZnSe及びCucl励起子共鳴での非線形光学応答の時間分解分光を行うために,モ-ドロックチタンサファイアレ-ザ-の第2高調波発生を行った。その結果近紫外域でパルス幅500fs以下の安定な高源が得られた。
(2)励起子共鳴時間分解4光波混合,ZnSe,Cucl励起子共鳴域で実験を行いポラリトン伝播効果について検討した。現在結果の詳しい解析を行っている。又,フレンケル励起子系での実験の準備を進めている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] T.Saiki: "Giant Excitowic Optical Nonlinearity in Znse grown by moleculan beam epitaxy" Journal of Crystal grawth. (1992)

  • [文献書誌] M.KuwataーGonoKawi: "Giant Rabi Splitting of Biexcitons in Cucl" Prceedings of Tenth International Conteence on Laser Spectroscopy. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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