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1992 年度 実績報告書

係留バルーン磁力計による活断層構造の調査

研究課題

研究課題/領域番号 03452058
研究機関鳥取大学

研究代表者

宮腰 潤一郎  鳥取大学, 教養部, 教授 (60032116)

研究分担者 大志万 直人  京都大学, 防災研究所, 助教授 (70185255)
岡田 昭明  鳥取大学, 教育学部, 助教授 (70093581)
塩崎 一郎  鳥取大学, 教養部, 助教授 (80221290)
西田 良平  鳥取大学, 教養部, 教授 (90027269)
キーワード活断層 / 磁気異常 / 地下構造 / 岩脈 / 全磁力 / 二次元構造 / 係留バルーン / 鉛直勾配
研究概要

一昨年(1991年)及び19988年に行った地表面における全磁力測定の結果を参考して,また現地には電柱・塔などの障害物がないことを確かめて,我々は鳥取市吉岡温泉の南,吉岡断層をバルーン磁力計による測定対象として選んだ。そして農学部農場を利用してバルーンの飛揚テストを重ねた後,1992年12月19日に、現地における測定を実施した。当日は幸い晴天かつ殆ど無風という好条件に恵まれて予定した測線上に設けた9点において最高100mまで磁気センサーと吊下げたバルーンを飛揚させて各高度毎の全磁力値を測定することができた。測定結果の概要は次の通りである。
1.地表において正(負)の磁気異常が存在する地点では、全磁力値は高度と共い減少(増大)してほぼ一定の値に落着く。
2.センサー高度およそ30〜40mで一定値に落着く地点と、センサー高度が100m程度になって落着く場合がある。 吉岡断層上の二次元的磁気異常の上では後者の変化パターンが見られる。
3.地表及び上空での全磁力値分布に基きこれらの磁気異常を作る源を計算してみると、吉岡断層直下の位置に断層の走行方向にほぼ直交して厚さ68.4m、帯磁率2.9×10^<-3>o.m.uの岩脈が地表下11.9mの深さに北下り11.6の傾斜で存在しているとして説明できる。
4.この岩脈状磁性体の底面の深さは200m以深である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 宮腰 潤一郎,西田 良平 宮崎 一郎.大志万 直人: "係留バルーン磁力計による吉岡断層(1943年鳥取地震.M=7.4)の調査ー並びに現地ボーリングコアの帯磁率測定結果" CA研究会(1993年)論文集. (1993)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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