研究課題/領域番号 |
03452099
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
難波 昌伸 九州大学, 工学部, 教授 (50037735)
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研究分担者 |
利光 和彦 九州大学, 工学部, 助手 (10180150)
納富 哲雄 九州大学, 工学部, 助手 (20037914)
山崎 伸彦 九州大学, 工学部, 助教授 (70166635)
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キーワード | 超音速軸流速度翼列 / 翼列性能 / 非定常空気力学 / 翼列フラッタ / 回転翼列 |
研究概要 |
1.回転翼列の三次元定常線形揚力面理論に基づく数値計算コ-ドを完成した。それにより数値解析を実行し、軸流マッハ数、回転速度、ボス比、羽根枚数、翼型などの設計パラメ-タ-と三次元流れ場、全圧比などの定常性能との関係を明らかにする詳細な数値資料を得た。得られた新知見の要約は以下の通りである。 一般に高い全圧比を実現するには、節弦比を小さくし、反り比および厚み比を大きくすること、更に翼後縁に近い位置に最大厚みをもつ翼型にすること、が望ましい。マッハ数が高くなると反りおよび厚みの寄与は減少し、迎え角の寄与が支配的になる。迎え角、反りおよび厚みを一定に保てば、全圧比を最大にする最適マッハ数が存在し、それは軸流マッハ数約1.5と2の間になる。 2.回転翼列の三次元非定常線形揚力面理論に基づく数値計算コ-ドを完成した。それにより数値解析を実行し、設計パラメ-タとフラッタ(羽根の振動の空力的不安定)発生条件との関係を明らかにする詳細な数値資料を得た。得られた新知見の要約は以下の通りである。 定常負荷が小さい場合は、純曲げー自由度振動は常に空力的に減衰される。ねじりー自由度振動は、背面翼が位相遅れの場合には、ねじり中心が翼前縁側に近いほど空力的不安定度を増すが、腹面翼が位相遅れの場合は、逆にねじり中心が翼後縁側に近いほど空力的に不安定となる。曲げ‐ねじり連成振動は、曲げ振動とねじり振動の位相差が90°近傍で最も不安定になるが、不安定度はねじり中心位置を変えても余り変化しない。一般に軸流マッハ数が高くなると空力的不安定度は減少する。
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