研究課題/領域番号 |
03452114
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
森脇 俊道 神戸大学, 工学部, 教授 (00031104)
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研究分担者 |
社本 英二 神戸大学, 工学部, 助手 (20216146)
杉村 延広 神戸大学, 工学部, 助教授 (80135813)
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キーワード | 超精密切削加工 / ダイヤモンド切削 / 超音波振動切削加工 / 鋼 / 振動切削機構 / 工具寿命 |
研究概要 |
平成2年度における研究は、当初の予定に従って概ね順調に進んでいる。今年度得られた研究成果をまとめると以下の通りである。 (1)超精密超音波振動切削における諸効果の解明 切削速度と工具振動速度の比率、切削速度と工具振動周波数の比率、工具振動方向などを変化させて切削を行い得る装置の試作を完了した。現在まで、主として振動速度が仕上げ面性状へ及ぼす影響を明らかにした。 (2)振動切削機構の解明 走査型電子顕微鏡内で、切削過程を直接観察しながら振動切削を行い得る装置を開発し、振動切削機構を解明することを目的として、予備実験を行い、振動を付与することにより切削力が大幅に低減することを明らかにした。 (3)加工面性状の解析と評価 最も良い仕上げ面粗さとなる切削条件を検討し、さらに現在の技術で最も鋭利に仕上げられたダイヤモンド工具を使用して、どこまでの鏡面を得ることができるのかを追求している。現在のところ、難削材であるステンレス鋼に対して仕上げ面粗さ30nmRmax以下の超精密加工を達成した。
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