研究課題/領域番号 |
03452118
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研究機関 | 拓殖大学 |
研究代表者 |
吉本 勇 拓殖大学, 工学部, 教授 (70016765)
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研究分担者 |
大橋 宣俊 湘南工科大学, 助教授 (20064165)
笠野 英秋 拓殖大学, 工学部, 助教授 (40016663)
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キーワード | ねじ部品 / ボルト / 疲労強度 / 疲労試験 / 統計的試験方法 / 品質保証 / 標準化 / 規格 |
研究概要 |
ISOでは、1977年にねじ部品の疲労試験方法に関するISO規格を制定した。わが国では、1986年にこのISO規格と整合したJISを制定したが、これに統計的疲労試験方法を付け加えた。その後、ISO規格にもJISの統計的疲労試験方法が採用されることになった。この改正規格には「品質管理のための疲労試験」という項目を含んでいるが、この項目の記述は簡単で、これを実際に適用するには、多くの検討が必要である。 疲労強度は、ボルトの品質特性のうちの重要なものの一つで、この品質の保証をどのように行なうかを規定することは、関係者の最も要望するものの一つである。以上のような状況から、統計的疲労試験方法を基礎にして、品質保証を目的としたボルトの疲労試験方法について検討し、上述の国際規格の不備な個所を補充したいと考えて、この研究を開始し、以下のような成果が得られた。 (1)M10、強度区分8.8のボルト及び強度区分8のナットを試験片として、上述の規格に規定されている14S‐N試験法を適用して疲労試験を行なった。平均応力を3段階に変化させ、4個所で分担して試験を実施した。1シリーズの試験に必要とする試験片は14個である。 (2)品質保証を目的とした、ボルトの疲労試験方法として、いろいろ検討した結果、二つの方法に絞りこんだ。 (3)提案する方法(1)は14S‐N試験法を簡略にした方法で、必要とする試験片は8個である。 (4)提案する方法(2)はボルトの疲労限度の基準値を基にする方法で、必要とする試験片は4個である。 (5)これらの試験方法について、より広範囲な実験を行ない、それらの長所及び短所を明らかにした。品質保証という立場からは、方法(2)がすぐれていることを確認した。
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