研究概要 |
現有のエキシマレ-ザが故障し,ArFによる発振が不可能となったため,O_2の可視化,計測の実験が大幅に遅れることとなった。これには,他のエキシマレ-ザを手配することで対処した。現在までに,イメ-ジインテンシファイア,紫外光用レンズを購入し,現有のCCDカメラに組み合わせた。これにより,紫外けい光の観察が可能となる。O_2の可視化に用いるエキシマレ-ザ光(193nm)がレ-ザの経路中に存在するO_2によって吸収されるため,測定室中ヘレ-ザ光を導くための真空の経路を製作中である。また,予備実験としてよう素を用いた流れ場のCCDカメラによる観察,および計測を行った。その結果,CCDカメラにより徴弱なけい光を捉えることができ,希薄気体流の流れ場構造を解析できること,また照射レ-ザ光の波長を変えて撮像した2枚の画像から温度が計測できることを明らかにした。 平成4年度には,LIUVFを用いた希薄気体流の温度・密度計測に関する実験,および二次元温度・密度場の可視化と計測システムを確立し,本計測システムを用いて種々の流れ場の二次元的な温度・密度場の可視化・計測を行い,本研究で提唱した温度・密度計測法を従来から得られている結果との比較から評価する。さらに,レ-ザシ-トの移動により,流り場の三次元的な温度および密度場を解析するソフトウェアも開発する。また,本システムを希薄気体流のみでなく,超音速風洞等へも適用し,その有効性,汎用性を高めることも計画している。
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