研究課題/領域番号 |
03452159
|
研究機関 | 京都工芸繊維大学 |
研究代表者 |
笠原 正雄 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (30029045)
|
研究分担者 |
若杉 耕一郎 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (40135629)
小林 豊 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (40027917)
新美 康永 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (00026030)
吉田 靖夫 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 教授 (80026046)
|
キーワード | ベクトル量子化 / スクランブル / セキュリティ / 郵便番号 / プリコ-ディング |
研究概要 |
各種情報源を冗長性という観点から考えると、電話番号のように冗長性のない情報から一般会話音声のよう10倍程度の冗長性を持つ情報もある。本研究では、このように広範囲な情報源をベクトル量子化を主体とした1つのユニバ-サルな符号化器で処理し、さらに符号化とその後の情報の認識を情報理論的観点から評価を行った。 (1)ベクトル量子化手法に基づく符号化に関し、再生点インデックスの最適2元符号化を行った。フルカラ-表示可能なカラ-プリンタを購入し、インデックス最適2元符号化の結果が一般画像でどのように現われるかを主観的に評価した。さらに、インデックスのスクランブル化による伝送画像のセキュリティを検討した。衛星放送等で利用されている従来型のスクランブルでは確率的探索法であるシミュレ-テッドアニ-リング法で画像が復元可能なこと、これに対し新しく提案したインデックス和方式では実用上十分にセキュリティが確保できることを確認した。 (2)数字系列や単音アルファベットのような小語彙音声に対し、本研究で提案するモ-メント法により認識実験を行なった。すなわち、情報源を小語彙音声や文字画像に限定すると、再生点インデックスの分布は情報記号ごとで明確な差異が生じる。したがって、分布のモ-メントを計算するだけで情報記号を認識できることが確認された。冗長性が完全に欠如する情報源の例として、手書き郵便番号に対してプリコ-ディングを行ない冗長性付加の有効性を評価検討した。
|