研究概要 |
本研究は,2年間の計画で,知的分散処理システムの統一的開発法を確立し,「統合型高度開発支援システムHIDIPS」を構築することである.本年度は, (1)知的システム・ア-キテクチャとネットワ-クア-キテクチャの統合 (2)知的分散処理システム仕様記述言語システムの開発 (3)知的分散処理システム開発のための支援環境の整備の研究を行なった。 (1)については,野口が知的システム及びネット・ワ-クシステムの論理的詳細化を行ない,これに準拠して知的分散処理システム開発のための知的システム・ア-キテクチャを定めた. (1)に基づいて(2)では,富樫と布川が中心となり,開発済みの知的言語処理システムAMLOG,ATRSとプロトコル仕様記述言語LOTOSを基盤に,新たに並列処理機能の導入と,プロセス間通信機能,同期・非同期機構の強化を図り,記述性が高く,知的処理に適した仕様記述言語を設計し,言語の処理系を作成した. (3)では,当研究組織でこれまで継続してきたプロトコル設計から通信ソフトウェアの自動生成までを一貫して行なうシステムの研究成果を基礎に,(1),(2)の研究と連携を取りながら,白鳥がヒュ-マン・インタ-フェ-ス技術を取り入れたシステム仕様獲得支援システムと知的分散ソフトウェア生成支援システムを現有の計算機と新設の計算機上に構築した. (1),(2),(3)の項目について野口が総括し,研究全体の融合と調整を図った.
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