• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

1992 年度 研究成果報告書概要

環境を考慮した河川構造物の研究

研究課題

研究課題/領域番号 03452213
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 水工学
研究機関鳥取大学

研究代表者

道上 正汁  鳥取大学, 工学部, 教授 (10027245)

研究分担者 桧谷 治  鳥取大学, 工学部, 助手 (00165127)
藤田 正治  鳥取大学, 工学部, 助教授 (60181369)
研究期間 (年度) 1991 – 1992
キーワード河川環境 / 水制 / 2次元河床変動モデル / 3次元流れのモデル / 数値計算 / 淵と瀬 / 蛇行河川 / 環境保全
研究概要

本研究では、水制の水理学的機能および魚類等の生息環境の保全に対する有効性を実験と数値計算によって明らかにするとともに、魚類が生息できる河川環境について現地調査と資料解析から土砂水理学的に検討した。成果報告書は、個々の研究成果の取りまとめという形式を採っており、(1)蛇行水路における2次元河床変動計算とその現地への応用、(2)水制周辺の2次元河床変動計算、(3)魚類の生息分布と河川形態に関して述べられている。
(1)では、3次元の流れの解析に基づいて2次元の河床変動の数値計算法が提案されている。この方法を実験に適用した結果、弯曲部での深掘れの位置および深さがほぼ再現できることがわかった。ついで、現地河川に適用し魚類にとっと良好な生息場所になる淵(深掘れ部)がどこに生じるか、また、低水時に生じる水みちの形状および瀬と淵がどこに形成されるかを予測計算した。(2)では、(1)で示した計算方法を水制のある場に適用した。実験に本手法を適用した結果、3次元的な流れの構造や水制の水はね効果が再現できた。しかし、水制周辺の河床変動については、洗掘孔から流出する土砂の流出方向と流砂の非平衡性を考慮して計算精度が向上しのの、今後洗掘孔の形成および洗掘孔からの流出土砂の堆積についてさらに検討する必要がある。(3)では、鳥取県の千代川で渓流から下流までの代表的な淵の形状、河床材料、表面流速分布を測定するとともに、そこに生息する魚類の種類と生息場所の分布を調査した。その結果、負類の生息環境に与える土砂水理学的な要因としては水深、流速、河床材料などが挙げられるが、多種の魚類の生息を保全するためには、これらの要素が面的に変化しかつ土砂水理学的にこれらの要素が安定した河川造りを推し進める必要があることがわかった。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Michiue,M: "Simulation of 2 dimensional bed evolution in meanclering channel and change of flow characteristis due to bed evolution" Proc.24th Congress of IAHR. A421-A430 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] 道上 正規: "水制周辺の平面2次元河床変動に関する研究" 正工論文集. 36. 61-66 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [文献書誌] Masanori,M.: "Simulation of 2 dimensional bed evolution in meandering channel and change of flow characteristics due to bed evolution" Proc.24 th Congress of IAHR. A421-A430 (1991)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [文献書誌] Masanori,M.: "Calculation of 2-dimensional bed evolution around spur-dike" Proc. of Hydraulic Engineering, JSCE. Vol.36. 61-66 (1992)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

URL: 

公開日: 1994-03-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi