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1992 年度 実績報告書

沿岸汚濁海水を対象とした生物膜法の浄化機能とその効率化に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 03452215
研究機関大阪市立大学

研究代表者

小田 一紀  大阪市立大学, 工学部, 教授 (60047230)

研究分担者 重松 孝昌  大阪市立大学, 工学部, 助手 (80206086)
貫上 佳則  大阪市立大学, 工学部, 助手 (90177759)
キーワード礫間生物膜 / 礫間接触酸化 / 反応速度定数 / 溶存酸素消費速度定数 / 海水浄化 / 除去率
研究概要

小田・貫上は、礫間生物膜の浄化効果に及ぼす流速の影響を調べるため、高さ0.6m、幅0.5m、長さ3.0mの蓋付き矩形断面水路(既存)において実海水を用いたバッチ実験を行い、曝気条件下で、COD、TOC、TN、TP、SSの時間変化を測定し、それぞれの反応速度定数(除去速度定数)krの値を求めた。また、非曝気条件のもとでDOの時間変化も調べ、溶存酸素消費速度定数koを求めた。さらに、シーブルテクノロジー工法研究会の連続負荷実験によるデータを用いて各反応速度定数を推定し、筆者らの反応速度定数の実験値とを併せて各反応速度定数と流速および単位体積当たりの礫表面積との関係を調べた。その結果、実験の範囲内では、流速が速いほど、単位体積当たりの礫表面積が大きいほど反応速度定数が大きくなることを見い出し、それらの間の定量的関係を表す実験式を導いた。また、溶存酸素消費速度定数についても同様な関係を見い出すとともに、反応速度定数との間に一義的な関係のあることを示した。
一方、小田・重松は、礫間生物膜の浄化効果に関する上記の定量的な知見に基づいて閉鎖性内湾の沿岸局所水域の海水浄化に礫間生物膜構造物を応用した場合の浄化過程を数値解析によって計算し、その浄化効果を検討した。局所水域として直線海岸を掘り込んだ矩形水域を想定し、その両側部に海水導入部の礫間生物膜構造物を設置した。礫間生物膜構造物の配置形状と規模を種々変え、またバックグラウンドの物質濃度、礫の代表粒径および潮汐振幅を変化させて局所水域内の浄化過程を計算し、浄化効果に及ぼす諸条件の影響を検討した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 小田 一紀: "礫間生物膜の海水浄化効果と現地へのその応用に関する研究" 土木学会 海岸工学論文集. 39(2). 991-995 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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