研究課題/領域番号 |
03452222
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
桂 順治 京都大学, 防災研究所, 教授 (20034340)
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研究分担者 |
丸山 敬 京都大学, 防災研究所, 助手 (00190570)
谷池 義人 京都大学, 防災研究所, 助教授 (00111980)
林 泰一 京都大学, 防災研究所, 助手 (10111981)
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キーワード | 台風 / 季節風 / 風圧実測 / 室内圧 / 局部負圧 / 3次元角柱 |
研究概要 |
(1)平成3年9月25日台風9119号に伴う強風(最大瞬間風速約30m/s,主風向S)、及び平成4年1月22日、季節風に伴う強風(同約15m/s,同W)について、観測デ-タを取得した。 (2)マノメ-タは角柱の各側面に45点、合計180点測定点を配置し風圧力を測定した。マノメ-タの液面の動きをビデオに撮り、それを画像解析して風圧力を求めた。 (3)台風観測時、マノメ-タは直立状態で使用しており、10mのビニ-ルチュ-ブを含めた圧力測定系の時定数は、0.18〜0.25秒程度であった。 (4)観測中の室内圧の変動は、外壁に加わる風圧の変動に比べると小さいが無視できない。従って、マノメ-タから求めた風圧力から室内圧の変動分を引いて補正した。 (5)角柱の屋根面上1.6mの位置に超音波風速計を設置し、風圧力観測中の風向風速の変動を記録した。 (6)台風時のマノメ-タのデ-タから、角柱側面に加わる風圧力の分布を1/30秒毎に求め、その時間変化を調べた。 (7)その結果、角柱側面の風上側のエッジ付近に-90mmAg以下の局部的な負圧が発生することがわかった。この局部負圧は約1秒前後で消滅してしまい、またその発生の周期性もないがこの局部負圧が発生する場合、側面上に特有の圧力分布形状を示す。
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