研究課題/領域番号 |
03452240
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
松井 紀久男 九州大学, 工学部, 助教授 (30136535)
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研究分担者 |
後藤 研 九州大学, 工学部, 教授 (60038578)
市川 之善 九州大学, 工学部, 助手 (50037800)
一ノ瀬 政友 九州大学, 工学部, 助手 (50038006)
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キーワード | 岩石の内部構造 / 岩石粉塵 / 衝撃破砕試験 / 岩石衝撃硬度数 / 穿孔性 / 切削性 / 比エネルギ |
研究概要 |
岩石の内部構造と切削粉塵の関係を岩石学的および岩石力学的に明確にし、岩石が本来有している粉塵発生の潜在的な可能性を定量的に評価する方法を確立するために研究を行った。平成3年度における研究結果を要約すれば次のようである。 1.岩石の衝撃破砕性の検討 岩石の破砕性を表わすものとして衝撃破砕試験を行い、岩石衝撃硬度数を種々の試験条件下で求めた。これらの結果によれば、極めて単純な試験装置と試験方法で得られる岩石衝撃硬度数は、岩石の潜在的な発生粉塵量を表わすインデックスとして、また岩石の力学的特性を表わすインデックスとして十分利用できることが明らかとなった。 2.破砕エネルギの検討 衝撃破砕試験による結果にリッティンガ-の破砕理論を適用し、この理論が成り立つことを確認した。また、岩石衝撃硬度数は比エネルギと極めて強い正の相関があり、岩石の切削性や穿郷性を評価するインデックスとして利用でき、使用機器の選択や能率の予測にも適用できる可能性がある。 3.岩石の内部構造と力学的特性の関係 岩石破砕粒子の大きさや分布は発生粉塵の大きさや量に直接関連するものであり、構成鉱物粒子の大きさや割合に大きく依存し、また各種の力学的特性にも密接に関係している。すべての岩石に対して統一的な見解を示すことはむずかしいが、三池夾炭層砂岩については、構成石英粒子の体積割合と強度は負の相関があることが明らかとなった。
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