研究課題/領域番号 |
03452246
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
佐分利 敏雄 大阪大学, 工学部, 教授 (40029020)
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研究分担者 |
福田 隆 大阪大学, 工学部, 助手 (50228912)
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キーワード | 無拡散変態 / 金属間化合物 / TiNi合金 / チタン酸バリウム / ニオブ酸ストロンチウムバリウム / 分域構造 / 形状記憶効果 / セラミックス |
研究概要 |
. Ti-Ni系金属間化合物に関する研究. (1) 電子顕微鏡その場観察により、R相は単一転位から発生しうるこが明かとなった。Ti-Ni合金におけるB2-B19'変態およびi-Ni-Cu合金におけるB2-B19変態では、変態に伴う歪がきく(5%以上)、単一転位からマルテンサイトは発生しないのに対て、R相変態ではそれが小さい(約0.8%)ために、単一転位からルテンサイト(R相)が発生しうることがわかった。すなわち転位の-ガース・ベクトルとR相変態に際する形状変化の大きさが近いため考えらてる。 (2)R相にみられる分域構造の解明を行った結果、4種類の分域を、001>軸の周りに組合わせることにより、自己調整をしていることわかった。またこれらの分域の間には2種類の双晶関係があることもかった。 (3)定荷重熱サイクル試験を行い、応力下での多段変態について調べ己調整構造と機械特性との関係を明かにした。 チタン酸バリウム(BaTiO_3)系材料に関する研究 冷却・加熱に伴う変態過程を透過電子顕微鏡および光学顕微鏡により察し、常誘電(立方晶)ー強誘電(正方晶)変態の変態機構および、果として生じる分域構造を明かにした。 ニオブ酸ストロンチウム・バリウム系材料に関する研究 相転変態の散漫化と分域構造との関係を詳しく調べるために、Ta加の量を変えた試料について電子顕微鏡観察を行なった。電界ー分極線に於けるヒステリシスの温度依存性を種々な組成について調べるこにより、相変態の散漫化と生成する強誘電体の分極特性との相関、分構造との関係が明らかになった。
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