研究課題/領域番号 |
03452267
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
林産学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
野口 昌巳 京都大学, 農学部, 教授 (00026501)
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研究分担者 |
梅津 二郎 職業訓練大学校, 教授
澤田 豊 京都大学, 農学部, 助手 (80226076)
藤井 義久 京都大学, 農学部, 助手 (10173402)
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研究期間 (年度) |
1991 – 1992
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キーワード | 丸のこ / 高周波誘導加熱熱処理 / 腰入れ / 残留応力 |
研究概要 |
丸のこ(以下、丸鋸と記す)が出現して以来、各国で行われてきた手仕事による槌打ち腰入れに代わるべき、熱処理による丸鋸の腰入れという殆ど知見の得られていない手法の確立を試みた。得られた成果を次に要約する。 1.丸鋸の熱処理により物理的な腰入れが可能であるという理論を完成した。 2.丸鋸の熱処理に不可欠な金型の設計試作を行い、熱処理時の冷却速度の差により丸鋸に腰入れを施し、丸鋸に残留応力を与えた。この残留応力をX線応力測定装置により測定し、前項の理論が正しいことを実証した。 3.高周波誘導加熱熱処理を施した丸鋸のオーステナイト結晶粒度は、従来の電気炉による熱処理と比較して高いので、機械的諸特性が優れいてる。 4.高周波誘導加熱熱処理を施した丸鋸の硬さは、電気炉によるものと同程度であるが、ばらつきは大きい。 5.効率的な高周波(200kHz)誘導加熱熱処理条件は次のように推定された。 6.丸鋸に均一な硬さを与える熱処理を施すためには、円滑に熱処理油を流す金型を使用する必要がある。その後、例えばショットピーニングにより丸鋸に機械的な腰入れを施せば、あまり経験を必要としない腰入れ処理の自動化が実現するであろうという確かな展望を得た。
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