研究分担者 |
小林 源司 北海道大学, 水産学部, 助教授 (00001628)
石井 清彦 北海道大学, 水産学部, 講師 (10001629)
秋葉 芳雄 北海道大学, 水産学部, 助教授 (70001584)
向井 徹 北海道大学, 水産学部, 助手 (60209971)
飯田 浩二 北海道大学, 水産学部, 助教授 (40142707)
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研究概要 |
本研究は,北海道近海を回遊するサンマ,イワシ,イカ,サケ・マスなどの浮魚類を対象として,それら魚種の資源管理上必要な漁海況情報を人工衛星と計量用魚探から取得し,同時にそれら情報を総合的に活用して,資源現存量評価を目的とする。そのため,1.人工衛星NOAA11号及び12号のAPTの赤外線カラ-画像を記録し,雲・雪などの影響で欠測した部分をコンピュ-タで補足し,即時的・広海域の海表面温度分布情報から等温線を9800シリ-ズのコンピュ-タで描くソフトを完成させた。このソフトとXYプロッタを使用し,(1)平成3年11月1日から8日までのNOAA11号の衛星情報,(2)平成4年1月20日から25日まで,(3)2月24日から28日までのNOAA11号情報,(4)3月5日から7日まで北海道大学水産学部屋上に設置した海象ディスプレイでNOAA11号の情報を取得し2℃間隔の等温線を描き解析した。(5)2月24日から27日は,北海道大学水産学部練習船おしょろ丸にて北海道噴火湾沖の調査航海中に衛星情報(NOAA11号)を取得し,同記録と水産学部(函館)で取得した衛星情報を総合的に活用し解析した。2.北海道大学研究調査船うしお丸に装備してあるKFCー200型計量用魚探を用い,表層を回遊する浮魚類のSV値を測定するため,試作曳航体に計量用魚探の高周波(96.2kHz)送受波器を装備し,正常姿勢で安定動作させる海上実験を実施し成功した。(1)この曳航体を用い3月5日噴火湾湾外部において資源量評価に実用できる計量魚探情報を取得し,さらに曳航体送受波器の校正試験を行った。(2)北海道大学練習船おしょろ丸設備の計量用魚探に試作曳航体を装備し安定度試験と校正試験の後,3ノットの船速で高・低(28.5kHz)2周波併記で計量魚探情報を取得し解析中である。(3)本年度の実験結果から,NOAAの赤外線記録からコンピュ-タを用いハ-ドコピ-及びXYプロッタで等温線を描かせる場合,ハ-ドディスクを付加し記憶容量を増加させ解析時間を短縮させる必要があるので,次年度に増設する予定である。
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