病態の解明、臨床診断には複雑な生体試料中の微量の生理活性物質の高感度で特異的な測定法の開発が必要である。高感度特異的分析法としては、既に放射性または非放射性免疫測定法が開発され、実用化されているが、より高感度な測定法の開発が要求されている。本研究では既に我々の研究室で開発したNADHの化学発光分析法を基礎として (1)NAD^+/NADHの酵素サイクリング反応を用いるNADHの増幅化学発光分析法の開発 (2)生体内の情報伝達機構のカスケ-ド反応系を用いるシステムに基ずくNADHの増幅化学発光分析法の開発 (3)上記(1)、(2)を用いる超高感度酵素免疫測定法を行なう。 本年度は(1)について検討し、さらにアルカリ性ホスファタ-ゼ(ALP)活性測定法を確立し、報告(分析化学)した。以下にその原理を示す。
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