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1992 年度 実績報告書

シア・アルフベン波の直接励起と非線形現象への発展に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03452283
研究機関静岡大学

研究代表者

天岸 祥光  静岡大学, 教養部, 教授 (10042409)

研究分担者 三重野 哲  静岡大学, 理学部, 助教授 (50173993)
佐伯 紘一  静岡大学, 教養部, 教授 (90005546)
キーワードアルフベン波 / 電磁流体波動 / アルフベン共鳴 / 粒子加熱・加速 / クレーマ・クロニッヒの関係
研究概要

我々は従来のモード変換に基づくシア・アルフベンの励起に関する研究と平行する形で、新たなアンテナを考案し理論と実験の両面から直接励起の可能性を考察した。また、直接励起が可能な場合、実験室に於ける大振幅のシア・アルフベン波の励起の可能性が出てくるので(スペースでは頻繁に起きている)、それに基づく非線形現象への発展の研究を第二の目的とした。中でも、b_θ成分がしきい値を越えた場合、円偏波から楕円偏波への遷移が理論的に考えられているが、果してこの様な現象が起きるのだろうか、というテーマを第一に掲げた。2年間にわたる研究の結果、第一の目的である直接励起は理論的に可能である事が判明し、実験の結果m=Oモードのシア・アルフベン波の励起に成功した。その研究を詳細に進める過程において、次のような新事実が明らかになった。即ち、直接励起されたm=Oのシア・アルフベン波はある周波数w_*(<w_<ci>)近傍において、イオンと中性粒子との衝突効果により、著しく吸収され、それ以上の周波数ではm=+1の圧縮波の分散曲線につながることが見いだされた。w=w_*の吸収近傍における誘電率の実数部と虚数部を調べたところ、この間にいわゆるkramers-kronigの関係がほぼ満足されていることが明かとなった。従って、この新事実の発見のため後者の第二の目的の当初の内容を変更することとなったが、プラズマ物理学の分野でこの様なKramers-Kronig関係が見いだされたのはおそらく初めてであろうと思われ、大きな研究成果が得られた。

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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