| 研究課題/領域番号 |
03452285
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| 研究機関 | 名古屋大学 |
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研究代表者 |
上杉 喜彦 名古屋大学, 工学部, 講師 (90213339)
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| 研究分担者 |
大野 哲靖 名古屋大学, 工学部, 助手 (60203890)
櫻井 桂一 名古屋大学, 情報処理教育センター, 助教授 (30115571)
高村 秀一 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023254)
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| キーワード | 径方向電場制御 / 中性粒子入射 / Hモ-ド / 核融合 / 閉じ込め / 高速イオン |
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| 研究概要 |
粒子軌道追跡ならびに径電場分布計算コ-ドを開発し、現有小型トカマク装置における中性水素入射実験を想定した最適な中性粒子入射法および必要なイオン源の仕様を評価、検討した。その結果、水素の場合で加速電圧5KeV以下の比較的低エネルギ-の中性粒子入射によりプラズマ小半径の半分程度までの周辺部径電場を,負側に下げることができる見通しを得た。しかしながら、電子の異常拡散モデルを用いた両極性フラックスバランスの式から計算される径電場分布は、現有HYBTOKーIIトカマクの場合、通常正の径電場を持ち、中性水素入射により明確な径電場の変化を得るためには数十A程度の電流容量を持つイオン源が必要とされることが予測された。これは小型トカマク装置では。電子のボ-ム的な拡散が支配的でありプラズマの閉じ込め特性が主に電子の閉じ込め特性により規定されていることによるものである。中・大型装置では電子の閉じ込めが格段に改善されることから、電場制御に必要なイオン電流値は大幅に小さくなることが予測される。現在、中・大型装置を対象とした電場計算を行っており、得られた結果を平成4年度プラズマ・核融合学会年会において報告する。
一方、プラズマ中の径方向電場、ポロイダル回転と静電および磁気揺動との関係を解明するために、新規に購入した絶縁アンプおよびADコンバ-タを用いてプラズマ電位計測ならびに静電・磁気揺動の測定を行い、リミタバイアス印加時に形成される正の径電場と静電揺動の抑制と強い相関があることを明かにした。今後、静電プロ-ブを用いた相関計測によるプラズマ回転測定と併せてプラズマ電場と閉じ込め特性の関係を明かにする予定である。
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