研究課題/領域番号 |
03452306
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研究機関 | 宇宙科学研究所 |
研究代表者 |
清水 幹夫 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 教授 (90017179)
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研究分担者 |
姫野 俵太 弘前大学, 理学部, 助教授 (80208785)
長谷川 典巳 宇宙科学研究所, 惑星研究系, 助教授 (60095023)
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キーワード | tRNA / アミノ酸 / アミノアシルtRNA合成酸素 |
研究概要 |
遺伝暗号は3つの塩基と1つのアミノ酸間の対応関係を表している。この関係の分子論的基礎として、tRNAのアンチコドン3塩基と識別位塩基(3'末端より4番目の位置にあるアミノ酸のと化学的関係を暗示する塩基)の間の複合体が対応するアミノ酸を受容するポケットを形成し得ることが分子モデルによって示されている。 RNAワールドの時代にはそう複雑な高分子は存在していないであろうから、tRNAに相当する分子の長さはもっと短かったものと思われる。そこで我々はこのモデルtRNAとして、tRNA各部分を削除した小tRNAをさまざまな方法で作成し、酵素ないし非酵素的反応性を調査した。これまでは主としてT7RNAポリメレース法を駆使して、モデルtRNA群を作成したが、今年度はRNA合成器を用いて直接RNAを合成する試薬が試験的に売り出されたので、これも試してみた(20mer程度の小tRNAは作れるとされた)。しかしその結果は満足できるものではなく、結局T7ポリメレース法に頼ることになった。数多く試された小tRNAの中では、アクセプターステムとアンチコドンアームをつなげたものが、いわゆるミニヘリックス(アクセプタステム+TpsiCアーム)に比べてやや反応性に欠ける形で酵素的反応が起こった。これからは非酵素的な反応に力点を移して研究を続ける予定である。
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