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1991 年度 実績報告書

炭酸塩岩の組織と安定同位体組成の変動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03453054
研究機関東京大学

研究代表者

松本 良  東京大学, 理学部, 助教授 (40011762)

研究分担者 角和 善隆  東京大学, 教養学部, 助手 (70124667)
荻原 成騎  東京大学, 理学部, 助手 (50214044)
キーワード炭酸塩岩 / 同位体組成 / カソ-ドルミネッセンス / 海水準変動 / カルサイトセメント
研究概要

1.カソ-ドルミネッセンス像の観察
(1)ルミノスコ-プの導入と観察条件の設定。
本研究の中心課題は炭酸塩岩の膠結物質(主としてカルサイトセメント)を、通常の偏光顕微鏡(光学像)とルミノスコ-プ(カソ-ドルミネッセンス像)によって観察する事により、セメントの起源を明らかにすることにあった。研究計画の初年度である平成3年度にはまずルミノスコ-プを導入した。明瞭なCL像を見るためには、薄片表面を充分研磨する必要がある。撮影のための露光時間は3分〜15分で鉱物粒子の損傷は殆どない。
(2)第四紀琉球石灰岩のセメントの観察
カルサイトセメントのファブリックとCL像に見られる累帯構造の特徴により、セメントの起源として、a:海成、b:淡水のphreatic、c:淡水のvadoseの3つを識別する事が出来た。石灰岩中でのa,b,cの出現のパタ-ン、前後関係を詳しく調べる事により、琉球石灰岩堆積時の相対的海水準変動を知ることが出来そうである。
2.微小部分の同位体分析
下部ジュラ系ジョムソン石灰岩は、ミクライト質石灰岩ユニットと基質の少ないウ-ライト質石灰岩ユニットの繰り返しから成る。ミクライトの酸素同位体組成はジョムソン層の上部は下部に比べて3〜5%。軽い。炭素同位体比は0%。に近い値を持つ。CL像と同位体組成との対比は来年度行う計画である。
CL像に基づいてタイプ分けされたカルサイトセメントについてマイクロサンプラ-を用いた微小部分の同位体及び元素を行う計画である。来年度も琉球石灰岩とジュラ紀石灰岩を主たる研究対象とする。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 松本 良: "ネパ-ル中部タコラ地域に分布する中生界テチス堆積物の層序と堆積史" 地学雑誌. 100. 805-807 (1991)

  • [文献書誌] Matsumoto,Ryo: "Diagenetic dolomite,calcite,rhodochrosite,magnesite and lansfordite from organicーrich sediments at ODP Site 799 in Japan Sea,Leg 128." Initial Reports of Ocean Drilling Project. 127/128. (1992)

  • [文献書誌] Matsumoto,Ryo: "Causes of oxygen isotopic depletion of the interstitial waters from Sites 798 and 799,Japan Sea,Leg 128." Initial Reports of Ocean Drilling Project. 127/128B. (1992)

  • [文献書誌] 荻原 成騎: "大分県玖珠盆地産非海成りん酸塩ノジュ-ル" 資源地質(旧鉱山地質). 1. (1992)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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