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1992 年度 実績報告書

カルシウム-ハライドフラックス法による極低酸素濃度チタンの製造に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 03453062
研究機関京都大学

研究代表者

小野 勝敏  京都大学, 工学部, 教授 (10026049)

研究分担者 大石 敏雄  京都大学, 工学部, 助教授 (80026145)
キーワード低酸素濃度チタン / 溶融塩電解 / 残留抵抗比 / ビッカース硬さ / 高純度チタン
研究概要

電気化学的手法によるチタンの脱酸実験を1223Kの温度で行い、以下の結果を得た。
1.CaCl_2を電解浴として用い、初期酸素濃度1300ppmのチタン線を50ppm以下まで脱酸でき、とくに10ppmを下回る酸素濃度チタンも得られた。
2.MgCl_2、BaCl_2を電解浴として用いた場合も、初期酸素濃度100Oppmのチタン線をそれぞれ100ppm以下にまで脱酸できた。
3.CaCl_2やBaCl_2を電解浴として用いることにより得られたチタンのGD-MS分析の結果、チタン中への金属不純物の増加はほとんどみられず、電気化学的手法がチタンの脱酸による高純度化に適していることが判明した。
4.本法によって、残留抵抗比(RRR=P_<298>/P_<4.2>)が150、ビッカース硬さ64(kgf/mm^2)の非常に高純度なチタンを得ることができた。
5.本研究によって得られたチタン中の酸素及び窒素のチタン硬さに及ぼす影響を調べ、その関係式を次のように導いた。Hv/kgfmm^<ー2>=35+1700√<No(molfrac)>+1200√<N_N(molfrac.)>
6.本研究で得られた高純度チタンの77k及び298kにおける理想的な比抵抗は37及び410nΩmであった。
7.本研究で脱酸した試料の部位別抵抗測定により、電気化学的手法による脱酸は均一になされることがわかった。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 中村正信,植木達彦,大石敏雄,岡部徹,小野勝敏: "カルシウム-ハライドフラックス脱酸法による極低酸素チタンの製造方法" 日本金属学会報. 31. 315-317 (1992)

  • [文献書誌] T.H.Okabe,T.Oishi,K.Ono: "Preparation and Characterization of extra low oxygen titanium" Journal of Alloys and Compounds. 184. 43-56 (1992)

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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