研究分担者 |
川口 基一郎 北里大学, 薬学部, 助手 (10146334)
折原 裕 北里大学, 薬学部, 助手 (30137905)
広谷 正男 北里大学, 薬学部, 助手 (50050547)
浅田 善久 北里大学, 薬学部, 講師 (90118779)
吉川 孝文 北里大学, 薬学部, 助教授 (80050540)
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研究概要 |
(-)‐メントールの変換により得られた変換物のアグリコンであるp-menthane-3,8-diolは蚊忌避活性をもつが,その配糖体である変換物それ自身には忌避効果は認められなかった。しかし,グルコシダーゼと共に製剤化すれば,わずかずつ分解され,徐放性の蚊忌避剤として使える可能性も示された。 ジギトキシゲニンに対する変換能力の異なる2種のストロファンツス細胞株の雑種細胞が電気融合により得られた。 配糖化可能な水酸基をもたないモノテルペン(1,8-シネオール,カンファー),セスキテルペン(カリオフィレンオキサイド)はツキヌキユーカリ培養細胞により水酸化され,新たに導入された水酸基にグルコースが配糖化した化合物へと変換され,それぞれ5,7,7個の新規変換物を得た。また,モノテルペンの変換において,基質の分割投与とグルコースの添加による変換の効率化,水酸化酵素阻害剤のよる生成物の単純化に成功した。 ニチニチソウ培養細胞によるtabersonineの変換では,14,15の二重結合のエポキシ化と11-メトキシル化が観察された。 芳香族化合物であるオイゲノール,イソオイゲノールを基質とした変換反応では,主変換物としてそのゲンチオビオサイドを生成したが,そのほかに,グルコース,ラムノースが配糖化したrutinosideを微量生成した。植物変換によるラムノースの配糖化は初めての例である。 各種アミンを基質としてチャ培養細胞によるγ-グルタミル化反応を行ったところ,メチルアミン,ブチルアミン,エタノールアミン,アミノプロピオニトリル等の1級アミンが良好な基質となり,γ-グルタミル化物を生成した。
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