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1991 年度 実績報告書

植物チオ-ル・エンドペプチダ-ゼ遺伝子の発現制抑機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 03454011
研究機関東京都立大学

研究代表者

南川 隆雄  東京都立大学, 理学部, 教授 (30087001)

キーワードエンドペプチダ-ゼ / αーアミラ-ゼ / 種子発芽 / 種子形成 / 遺伝子発現制御 / マメ科種子 / 塩基配列 / 遺伝子導入
研究概要

ケツルアズキ発芽種子の子葉で著量に発現するチオ-ル・エンドペプチダ-ゼ(SHーEP)遺伝子については、すでに塩基配列を決定しているが,今回その遺伝子構成を調べ,転写開始点を決定した。SHーEPは下記のEPーC1と高い相同性(93%)を示すことから、SHーEPについてもケワルアズキ果実成熟期のさやにおける発現を,タンパク質免疫ブロット法およびRNAブロットハイブリダイゼ-ション法を用いて調べた。その結果,SHーEPは発芽種子の子葉のみではなく、種子成熟期さやでも発現することが分かり,このことは同一遺伝子が植物生活環の中で2度にわたり特異的発現を示すことを示唆しており,特異的発現にかかわる制御配列の解析に興味深い問題を提示した。SHーEPについては,発現の器官特異性や他のマメ科種子子葉での発現も解析した。制御配列を比較する目的で,SHーEPと類似の発現パタ-ンを示すとみられるαーアミラ-ゼについても,器官特異性,さやにおける発現量の変動,マメ科植物における分布などを調べた。また,アミラ-ゼ遺伝子を単離し、塩基配列の解析を開始した。次に,インゲンマメ果実成熟期のさやで高い発現を示すチオ-ル・エンドペプチダ-ゼ(EPーC1)の遺伝子についても,瞬接領域を含む領域の遺伝子耕造を解析し、全塩基配列および転写開始点を決定した。EPーC1につていは,制御配列を持定する目的で,上流域を欠失した変を作成し,これをベクタ-に組み込んでのち,パ-ティクルガン法によりインゲンマメ子葉に打ちこんでその発現を調べている。またSHーEPとは逆に,EPーC1遺伝子がインゲンマメのさや以外の器官でいかに発現するかを,上記の方法によって調べた。その結果,EPーC1はとくに発芽子葉で高い発現を示すことが分かった。この際,免疫ブロック法により,EPーC1の前駆体と推定されるポリペプチドが見出された。この結果はEPーC1の翻訳後修飾の研究に新たな知見を与えるものである。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Tanaka,T.Yamauchi,D.and Minamikawa,T.: "Nucletide sequence of cDNA for an endopepfidase(EPーC1)from pods of maturing Phaselus vulgaris fruits." Plant Mol.Biol.16. 1083-1084 (1991)

  • [文献書誌] Minamikawa,T.Yamauchi,D.,Wada,S.and Takeuchi,H.: "Expression of αーamylase in Phaalas vulgaris and Vigna mungo plants" Plant Cell Physiol.33. (1992)

  • [文献書誌] 南川 隆雄: "種子貯蔵タンパク質遺伝子の発現制御" 植物細胞工学. 3. 568-576 (1991)

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公開日: 1993-03-16   更新日: 2016-04-21  

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